「…見ないで……お願い……こんなワタシを………見ないで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ー何処か何処かのあの世の強い雨が降る道端におぞましい邪気を放つ1人の女が横たわっていた。だが、時間が経つに連れ女の邪気は収まっていき体も小さく縮んでいた。
そんなときに、その様子を見ていたのは力の弱い妖怪達だった。そしてしばらくしたときに妖怪達にも動きが出てきた。幼い年で死んだ哀れな少女に同情したのか妖怪達は少女の体を抱き上げ、弱小妖怪達の住処へと連れて行った。
いつからだったろうか。この世ならぬ世界にまた1つ新たな異空間が生まれたのは…。
それは、ひっそりと建っていた。小綺麗な外見に見えるが人の目から見たらきっと不気味な程静かに見えるかもしれない。あくまで人の目からみたときの話だが…。
まあ、元々人には見れないし、入れない所に在るのだから想像するだけ無駄だろうが。
では、人ではない者の目からはどう見えているのだろうか…
「よし、今日も1日頑張ろう!」
そう言って張り切って体を上に伸ばす少女はこのアパートの大家だった。少女の名前はサヤト。年は7~8歳に見える。少女は過去の記憶を失っていた。覚えているのは自分の名前だけ。
しかし妙なものだ。そんな年端もいかぬ少女が日本でアパート経営なんて出来るのだろうか?いやいや、憶測は良くない。もしかしたら日本ではないのかもしれない。いや、外国でだって無理に決まっているか…。そうしたらここはーー
ーー 一体何処なのだろうか?7〜8歳の子供がアパート経営出来るところなんて世界中を探したって無いだろう。この少女がアパートを経営している場所はもしかしたらーー
まあ、きっと夢オチだろう!この世でそんなこと出来るはずかない!
そう…あくまでこの世ならね ーーーー
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