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テラーノベル(Teller Novel)
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第1話

2023年06月28日

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辛い話だがわずかばかり僕の話を聞いてはくれないか?


実はね、付き合ってた彼女が死んだんだ。自殺だった。酷い死に方だったらしい。電車に飛び込んでぐしゃぐしゃになって、目にも当てられない程に、でもね、なんでだろうかね、あ,でもね、おかしいかもしれないけどね僕は酷い死に方だとは思わないんだ。人様に迷惑かけてまで死ぬ事ないだろうなんて僕以外は思うだろうけど、僕はそうは思わないんだ。


ごめんなさい話がまとまっていないね。


彼女との出会いは4月の教室だった。


新学期が始まると最初に自己紹介をするだろ?

周りが緊張して自己紹介をしていくあの空気感苦手な人も多いんじゃないかな、僕も彼女も苦手だって話をしたな~。なんて、続きを話すとしようか、自己紹介の時に彼女が好きなバンドを紹介していたんだ、周りの生徒は興味の無さそうな顔で彼女の話を聞いていたけど、僕だけは彼女の話に釘付けだった。なんでかと言うとね、大学時代にサークルでやってた自分のバンドと同じ名前のバンドを紹介してたんだ。少しばかり縁を感じてしまったのかもしれない。あ、ここで気づいた人もいるかもしれないが彼女は僕の元生徒だった。いい大人が高校生に…なんて思われているかもしれないが実際付き合い始めたのは彼女が成人を迎えてからの話だからね。そんなことはさておき、彼女がそのバンドについて熱弁している光景がたまに脳内で再生されるんだよな。過去になんでそんなにそのバンドが好きなのか聞いてみたら、そのバンドの曲を聴いていると嫌なことを全部忘れられるからだなんて言ってたな。なんか映画のワンシーンみたいで面白いよな。

ここで少し彼女の紹介をするね

彼女の名前は っていう。個人的に好きな名前だった。彼女も自分の名前を気に入っていたと思う。だって自分の一人称が自分の名前だったんだ、子供っぽくて可愛いなって思っていたけど、彼女は一人称を私に変えようと頑張っていた、そんなかれんが僕は好きだった。

恥ずかしいなこれじゃ惚気になってしまうね。

彼女は軽音学部に入っていて、僕はその顧問だった。彼女はボーカルをしていて歌がすごく上手だで透き通ってる声と言ったら嘘になるけど少し掠れた声が魅力的で僕は彼女の歌が大好きだった。

大好きでたまらなくて、好きだった。

彼女は当時同じバンドの男の名前は何だったかな石田…だったかな、と付き合っていたんだ。そいつが酷いやつでね、彼女をね日常的に殴ったりしてたみたいで彼女の首、足にはよく痣があったんだ。彼女を抱く時に過去の傷がちらつくんだよ。

その度に彼女の体に傷をつけたあいつが許せなくてね。頭の中で何回も石田を殺したんだよ。これはね彼女にも言ってないことだから秘密でね。

秘密と言えば、彼女は僕にたくさんの秘密を隠してたって話も聞いて欲しいな。これはね、彼女の日記で知ったんだよ。勝手に見るなんて彼女に悪いなって思ったんだけどね。結構大事なことも書いてたんだよね。秘密にしてたみたいだけど、もういいよね。ちょっと一緒に見て欲しいんだ。




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