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「ん…」


朝。どうやらあのままご飯もお風呂も済ませずに眠り込んでしまったらしい。

午前5時30分。時間は充分にあるからシャワーだけ浴びてしまおう。

下着と制服を持って、お風呂場へと向かった。



ざあ、とお湯を浴びながらも思い浮かぶのは類のこと。

でもどうやったって出ない結論を誤魔化すように首を振った。


「しっかり、しないと」


そう。わたしがしっかりしなくては。

類の考えてることなんて、分かるはずがないのだから。


____________________


ガタンッと不意に寝起きには激しい音が鳴った。

どうやら昨日の夜、机の上に突っ伏したまま眠ってしまっていたらしい。

首をまわし、腰を伸ばして固まった身体をほぐしていく。

ゴキ、バキ、ベキ。

静かな空間に落とされる、不釣り合いな効果音たち。

最悪な演出だなと思いながらふと手に目を向けるとそこには小さなかさぶたになった切り傷があった。

ああ、良かった。絆創膏なんて貼っていたら、我らが座長に色々聞かれてしまっていただろうから。


「さて、準備しようかな。」


テキパキと適当にカバンに物を詰め込んでいく。

教科書、ペンケース、工具に作りかけのロボット。

それだけ詰めたらおしまい。

ぱっぱと着替え、スマホをポケットに突っ込む。

寧々とは会いたくないな、と思いながら扉を開ける。

….ああ、神様は僕の味方では無いようだ。

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