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Mrs. GREEN APPLE/BL/もとぱ/首絞め要素あり




















冷たい夜風に若井と2人で当たる。

レコーディングもFC動画の収録も今日はいつもより忙しくて気合いが入った

俺と若井は交際しているが世間的に言う”ラブラブカップル”ではないことくらい自分で自覚してる

大森「涼しいねぇ…」

若井「ん〜。楽屋ちょっと暑かったしね」

大森「暖房付いてたからね。涼ちゃんが寒いって(笑)」

若井「そだね」

ある程度おいしい空気を味わったら俺の方から手を繋ぐ。

大森「帰ろっか」

若井「ぁ、、、、うん」

小さく怯える若井。何をそんなに怖がってるんだろう。

俺は普通じゃないけど若井を殴ったりはしてない。

ただ逃げられないよう手を繋いで一緒に帰ったり愛が深すぎる故に殺したくなったりするだけだ

そんな泣きそうな顔で見つめるなよ。俺が虐めてるみたいだ


















若井side

大森「涼しいねぇ…」

夜風に当たっていると急に口を開いた元貴。

若井「ん〜。楽屋ちょっと暑かったしね」

ホントは元貴が夜風に対して涼しいなんて思ってないことくらいは分かる

帰りたいんだ。早く。俺が外に出てると他の人に取られないかソワソワしだすんだ。

でも俺はこの時間が1日の中で1番好き。少しだけ”フツウ”の恋人になれてる気がする。そんなこと言ったらきっと殺されるだろうけど

頑張って偽装の言葉を紡いで俺を満足させようとしてくる元貴がうっとおしい

こんな愛が重いなんて聞いてない。俺の中ではとっくに限界を迎えている

大森「暖房付いてたからね。涼ちゃんが寒いって(笑)」

でも彼は笑うんだ。俺はその笑顔に依存してしまっている。そんな微笑みを俺以外に見せるなって心のどこかで思っている自分も怖い。離れたいのに離れられない。ここまで来たら助かる術は無いのだろうか

大森「帰ろっか」

その言葉を合図に俺の手を握る元貴。

他人から見ればただの仲良しカップルに見えているのかな。もはやそうであってほしい。逃がさないように骨が折れそうなくらい強い力で握られてる現実から少しでも思考を逃したい

恐怖で泣きそうな俺を引っ張るように家に帰った
























大森side

家に帰るとずっと小さく何かに怯える若井。まぁ怯えてる”ナニカ”は俺なんだろうけど

大森「座りなよ」

ソファーに腰掛けた俺の隣をポンポン叩く

若井「んぇ…いや、俺はいい、、、、」

ビクビクしながらも断る若井。もうこんな生活は嫌だ。俺は決めた

大森「そんな怯えてるくせに反抗はするんだね(笑)。来ればいいのに」

若井「ぁ…や、、、」

俺が圧をかけると少しづつ近づいてきて隣に座った

大森「若井さ〜、この生活もう終わりにしない?」

若井「へ、?」

驚きながらも少し嬉しそうな顔をする若井。

やっぱり。若井にはもう俺に対しての愛は無かったんだね

分かってたよ。でも

大森「最期こそ反抗してほしかったんだけどな」

若井「ぇ、ぁ、!ヤダっ….やめ、、」


俺は若井の首に手をかけた。























若井side

大森「そんな怯えてるくせに反抗はするんだね(笑)。来ればいいのに」

その言葉で俺は震え上がるほどの圧を感じた。

俺が元貴を怖がる理由、自覚してるのかな。俺が寝室に入ると元貴は後から入ってきてさりげなく鍵を閉めてること。トイレやお風呂はドアの前でこっそり待機してること。…何かあった時のためにGPSを身体に埋め込んでいること。

初めて2人だけで飲んだあの日から全てが狂った。俺があの時寝てしまっていなければ…なんて思いながらゆっくり歩くと気付けば元貴の隣に着いてしまった

大森「若井さ〜、この生活もう終わりにしない?」

若井「へ、?」

いきなり言われて驚いた。これは罠なのか本気なのか。分からないけど”終わり”って言葉を元貴から聞いて喜んでいる俺がいた

でも元貴は少し諦めた表情をして

大森「最期こそ反抗してほしかったんだけどな」

俺はその言葉で元貴の言った”終わり”の意味が分かった。でももう遅い。元貴は俺の首に手をかけている

若井「ぇ、ぁ、!ヤダっ….やめ、、」

上手く抵抗が出来ない。俺は鍛えてるんだ。頑張って押し返せよ、俺。

違う、受け入れてなんかない。終われればこれでもいいなんて思ってない。思ってない。


…いや思ってる。認めたくないけど既に俺の身体は元貴に預けきってる

酸素が薄い。でも今までと比べたらとても心地いい。

元貴の笑顔が視界いっぱいに広がって目を閉じた。

あぁ、俺は愛されてたんだな









































“俺も今すぐ行くからね、若井愛してるよ”

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