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「 わわわわ!?レースを見ていたらいつの間にか門限の時間に!このままじゃ間に合わない!?」
それは私がトレセン学園に来て間もない頃の話です…当時私は飴を舐めてながら足を触ってきた不審者……今のトレーナーさん誘われてレースを見ていたらいつの間にか門限ギリギリなっていました!
その時の私やばい!このままじゃ学園の人に怒られちゃう!?って気持ちで頭がいっぱいでした…
「はぁぁぁぁ!間に合えぇぇ!!」
その時の私は物凄い足で学園に向かっていますが未だ学園は見えて来なくてちょっと疲れていた時でした、その時…
「って、あれは?」
前に突然1光の柱が出て来たんです!そして驚きながらも足を全力で動かしてる私に対して…
「やぁ姉ちゃん!そんなに急いでどうした?困り事かい?」
「ひっ!!お、おばけぇぇぇ!?」
私は光る幽霊?が怖くて急いで逃げました!
「ちょ!?待ちなって姉ちゃん!」
「ひぃぃぃ!?」
でも光の幽霊は私の後ろから離れようとせずむしろ近づいてきたんです!だから私はもっと怖くなって走り続けました…でも目の前が行き止まりになって…
「はぁ…はぁ…やっと追いついたぜ姉ちゃん…」
「ひっ!?」
咄嗟に怖くなって目を瞑ったんです…
「んな急いで…姉ちゃん困り事だろ?かわい子ちゃんの願いならオレ何でも聞くぜ?」
その言葉に私はうっかり目を開けてしまいました…そして驚いとんです!
「……え…」
「…?どした姉ちゃん?」
「綺麗…」
そこには金色(こんじき)に輝く綺麗なウマ娘さんが居たんです…
「ッ!?恥ずかしいからそう言うのやめてくれねぇか姉ちゃん…」
「え…あっ!ごめんなさい!」
「はぁ…それで姉ちゃん?夜なのにあんな急いでどうした?修学旅行で置いてかれたか?」
「違います!」(ちょっと違わない所も有るけど…)
「ん?だったら何だ?」
「えっと…実は今日から府中トレセン学園に入る事になるんでけどレースを見るのに夢中でつい…」
「あー…成程ね?だったら送ってやろうか?」
「え?良いんですか!?」
「あぁ、いいぜ、今日は満月で調子が良いしな?」
「ありがとうございます!」
その時の私は足をかなり使って疲労困憊だったのもあり冷静さを欠いてまして二つ返事でオッケーを出したんです…そしたら…
「よし!久々にやるかぁ!はぁぁぁぁ!!!」
「え!?ちょ、大丈夫ですか!?」
突然光が強くなっててウマ娘さんの髪がどんどん伸びて行っちゃって…
「ぁぁぁぁぁっ!!!……ふぅ、姉ちゃん!背中掴まってな!学園まで乗っけてやる!」
「え?あ、はい!」
そしたらウマ娘さんが手を差し出して来たので慌てて手を伸ばしたらひょいっと軽く手を捻って私の事を背中に載せたんです。
「よし姉ちゃん!久々に本気出すから掴まってな!」
「は、はい!」
「ちぇすとぉぉぉ!」
「わ!うひゃあ!?早い!?」
それからウマ娘さんは突然早くなって回りの景色が凄く早く過ぎ去って行きました…
そして喋る余裕も無く揺られてる事数分…
「おっし着いたぞ?トレセン学園…」
「あ、ありがとうございます……!うわぁ…!おっきいっぺ…!!」
「んじゃ、俺はこれで失礼するぜ?」
「はい!ありがとうございます…って忘れてました!名前は!名前を教えて下さい!」
「ん?俺の名前か?…まぁいっか!俺の名前はサテライトエックスって名前だ!姉ちゃんは?」
「え?…あっ、スペシャルウィークです!よろしくお願いします!サテライトさん!」
「よろしくな姉ちゃん!そんじゃ俺は行くぜ?じゃあな姉ちゃん!」
「はい!サテライトさん!」
そうして私はサテライトさんと出会ったんです…
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-トレセン学園-
「って感じですね、結局その後寮長さんには叱られちゃいましたけど…」
「そうだったのね…でも羨ましいわ…そのサテライトエックスって人が」
「え?」
「だって門限気にせず好きに走れるじゃない?私も偶に夜走るけどトレーナーさんには良く注意されるし…」
「そ、そうなんですねスズカさん」
「あぁ!今の話を聞いてたら走って来たくなっちゃった…ちょっと走って来るわねスペちゃん!」
「ちょ!スズカさーん!?」
「あっ、行っちゃった…」
スズカさんが「今更何だけど私の事何で最初から知っていたの?」って聞いて来たのでわたしがトレセン学園に来た時の話をしましたけど…
でも懐かしいなぁ…サテライトさん、結局ここの学園の人じゃなかったし…はぁ…今サテライトさんどうしてるのかな…
ん?電話?誰からだろう?出てみよう…
【もしもし?】
【お、スペか!】
【あ、トレーナーさん!どうしたんですか?】
【あー…スズカ知らないか?ちょっと伝えたい事が合ったんだが】
【スズカさんですか?いまさっき走って来るって言って出て行きましたけど…】
【マジか…さっき電話しても繋がん無かったのはこのせいか…】
【電話?スズカさんに何かあったんですか?】
【実はこの前の健康診断で足の方に少し疲労が溜まってるって注意が合ってな、だから夜走るのは自制してくれって釘刺そうと思ったんだが…】
【わたしもスズカさんを探すの手伝います】
【悪いスペ…じゃあ俺も居そうな所探すから居たらこっちに連絡してくれないか?】
【はい!じゃあわたしはターフコースの方を…】
【分かった、俺はダートコースを探してくる!】
【分かりましたトレーナーさん!じゃあまた後で!】
【あぁスペ、すまない!】
そう言うとトレーナーさんは電話を切った…スズカさんには悪いですけど足の疲労も心配だし早く探さないと!
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-???-
俺はサテライトエックス、趣味オッサンロールプレイをしてる転生者だ、そして最近の楽しみはウマ娘のレース片手に酒を飲むことだ、いやー女の子がガチの表情で走ってる姿を見ながら飲む酒は美味いなガハハ!
て、そんな俺だが…
「**懇願!**君の走りにひと目惚れした!是非ともトレセン学園に来て欲しい!」
何故か勧誘されてるのだ!いや何故だ…確か俺は夜開催の個人協賛の小規模レースで何時も通り1着取って臨時収入にニコニコ笑顔になってたはずだが…
「ちょっと理事長!いきなり過ぎますよ!確かに興奮するのは分かりますが…」
「おー!そうだったなたづな!まさかの大物をここで見つける事になるとは思わなくてな」
「あの…嬢ちゃん達は一体何者で?」
「忘却!?すまない!わたしの名前は秋川やよい!府中トレセン学園と言う所で理事長をしている!」
「わたしは理事長秘書の駿川たづなです、あの、いきなり理事長がすみません…」
「?あぁ気にしてないんで大丈夫っすよ、それで何でしたっけ?学園に入って欲しいって話でしたっけ?」
「あぁ!学費や入学費等はこちらご全額負担するので是非ともお願いしたい!」
何をとち狂ったか凄い偉いお方にスカウトされたんだがどうすっかな…流石中身オッサンが百合の花園に紛れるのは遠慮したいが……やんわり断って見るか?
「あぁ…嬉しいんだがこっちもバイトや協賛レースで食ってる身で今更手放すのは…ちょっとねぇ?」
「くっ…そうか…すまない!無理を言って申し訳無かった…」
「いや気にしなくて良いんですよやよいさん、こっちこそ誘ってくれて有難い話です」
「**陳謝!**こちらこそいきなり言って申し訳無かった!では失礼する!たづな!」
「はい、理事長、では私たちはこれで…あ、これは電話番号です、気が変わったら何時でもこちらの番号にお願いします、我々は何時でも歓迎してますよ?」
そう言って偉い2人は立ち去って行った、嵐のような出来事だったな……会長と酒にするか!
【もしもし会長?今から酒飲まへんか?あ?未成年だから酒は控えろって?んな硬いこと言わんで下さいよ会長~面白い話1個持って来ますんで!……お!あんがとござんます!そんじゃ会長っ家邪魔しますんで!】
ヨシ!行くかー!
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-会長宅-
会長の宅に着いたら早速ビール片手に話始めた、やはり酒はうんまぁい!
「はぁ…それで理事長の話は蹴ったんだな?」
「ハハ!そうなんすよ!大体学園じゃ酒も気楽飲めませんしそういう堅苦しいのは俺には似合わんすよ!」
「惜しいな…少し我慢すれば一生働かなくてもいいくらいの金が一気に入るんだかな、それにエックス並の実力ならG3の1つ位なら余裕で取れるだろうしな」
「…マジで?」
訂正、酔いが醒めたちょっと聞き捨てならん事を言ったな会長?
「マジだぞエックス、トレセン学園とURAがやってるレースの賞金は俺が主催してる個人協賛レースの比じゃない金額だからな、知らなかったのか?」
「マジかよ会長!てっきり芸能界のスカウトかと思ったわ!」
「はぁ…エックス、今からでも良いから行ったら理事長に頼み込んできたらどうだ?」
「言われなくても酒飲んだら直ぐいく……って止めないだな…」
「そりゃあまだ若いだろエックス、酒飲んでるとは言え中身は青二才なんだ、止めやしねぇよ、まぁウチの名物の最強様が居なくなるのはチト寂しいがな…」
「会長…ヨシ!来週のレースを俺の引退レースにする!金払うから来週のレースの名前俺が付けても良いか!?」
「やる気だなエックス…よし!来週のレースは俺がセッティングしてやる!それと今まで稼がせて貰った礼だ!タダにしてやる!」
「お!悪いな会長!そんじゃ酒飲むかぁ!会長!」
「あぁ!今日は明日の事を気にせず酒をたんまり飲め!」
あーはー!お酒おいしー!
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‐会長宅‐
「「おぇぇぇぇ…」」
やっべお互い飲み過ぎた…まぁ今日はフリーだから良いけど……んぁ?電話?
【あいもしもし…】
【あ、エックスか?】
【ん、店長か…どしたんこんな時間に…】
【いやぁ…実はウチのバイトの1人が推しのスペシャルウィークのダービーに行くんだ!って言って休んじゃったのよね…すぐ来れる?】
【……1時間下さい水飲んで直ぐ行くんで】
【悪いねエックスちゃん…その代わり休日出勤代から更に上乗せしておくから…ね?】
【良いですけど予定お願いするなら事前にお願いします…あぁー折角気持ち良い二日酔いの余韻に浸かりながら休日過ごそうと思ってたのに~】
【ホントごめんエックスちゃん……それはそれとして酒はやめとk】ブツっ!ピー…ピー…ピー…
「はぁ…置き手紙置いとこ…」
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