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邪神神父パロ2
マホロアは教会の掃除をしていた。丁寧に窓枠や椅子達を磨いていると教会内に一匹の鳥が入って来る。
「……ン?キミは、上の人達からのお手紙カナ?届けてクレテアリガトネェ。」
マホロアは手紙を鳥から受け取りご褒美にパンを一欠片渡す。鳥は満足げに飛び立っていった。
「サテ、マジメにしてるカラ大丈夫だと思うケド一体何の手紙カナァ……」
封を開き内容に目を通す。
マホロアは驚きで目を大きくした。
要約すると手紙の内容はこうだった。
『拝啓、神父マホロア。君がずっと望んでいたマスタークラウン様との対面について許可が降りた。明日の深夜に御神体様がいらっしゃる教会で待っている。必ず来るように。』
「ヤット、ヤット通った……!」
声は歓喜で震えあまりにも嬉しくて危うく手紙を落としかける。
コンコンと窓が叩かれた。見るとカービィがこちらを見ていた。マホロアは窓を開ける。
「マホロアなんだかとっても嬉しそうだね。何かいい事でもあったの?」
「ソウナノ!クラウン様に会いたいッテズット上の人達に相談してたんダケドネ、ついに明日会える事になったノ!」
マホロアは今にも飛び跳ねそうな勢いでカービィに話す。
「へぇ、そうなんだ。よかったね!」
「アリガトウ、ここまで長かっタヨォ。クラウン様に会えるのは神父でも一握りダカラネ。」
「きみってそんなにあの神様信仰してたっけ?おいのりとかあまり真剣にしてなかった気がするけど……」
「ボクは人前ではチャントマジメにしてるカラネ!」
「たしかに、マホロアならそういうの上手そう!」
「ソレって褒めてるノォ?」
☆☆☆
ギィィと低い音を立て重たい扉を開ける。長い長いカーペットの上を歩く。一番奥の低い階段を上った所、大きなステンドグラスから注がれる月明かりに照らされたゴテゴテとした棚の上にある、ずっと求めていたチカラを持つ神。あれを上手く利用出来れば、ついに長年の夢が叶うのだ。つい足早になりそうになるのを抑え冷静を保ち歩く。残り数メートルとなった時*ソレ*と目が合った。
「ァ、エ?」
ストンと体が崩れ落ちた。頭がふわふわする。体に力が入らなくて上手く立てなくて、クラウン様から目が離せなくて、何かおかしくて、でも何がおかしいのか分からなくて
怖い、怖いのに側にクラウン様が居てくれるから大丈夫な気がして、ずっと目が離せなくて。
クラウン様はとても神々しくて、美しくて、なんでボク今までちゃんと祈ってなかったんだろう。なんだか申し訳なくなってきて、気が付いたら体が手を組んでいて、いつの間にか泣いていて、でもそんな事どうでも良くて。
ただ許して欲しくて、クラウン様を利用しようとしたこんな愚か者を。
邪神神父パロ2終
3へ続く
コメント
1件
もうクラウン様の登場シーン、やばかった…!読んでてこっちまで息が止まるかと思ったよ。最初は「利用してやる」って企んでたマホロアが、実際に会った瞬間、全部崩れて泣きながら許しを乞う姿がめちゃくちゃ刺さった。怖いのに「大丈夫な気がする」って矛盾した感情もすごくリアルで、この表現できるの本当にすごいと思う。続きが待ちきれない! (101字)
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