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あぁ、本当最悪、今日は雨の日、俺が一番嫌いな日。

でもね、そんな俺の心を晴れさせてくれる人が来るんだ。


「もっとっきー」

「何その呼び方」

「良いじゃん」

「駄目」

「ちぇ、つまんないの」


涼ちゃんはね、心が優しい人でね。

内心可愛いと思ってるし、いつもは弄ってる天然キャラも大好き。

そんな涼ちゃんは、雨の日だけ、俺と恋人になってくれるんだ。

最近、自分が思ってる涼ちゃんに向けての好きが”恋愛的に”なってきてるのが分かる。

今は6月で雨の日が多いので、ほぼ毎日来てくれる。だから、その度にバックハグ、頭よしよし、恋人繋ぎなど、スキンシップを増やしているのだ。本人は多分あほなので気付いてないと思う。


「ちょっとトイレ…」

「駄目、寂しい..」

「でも..」

「そんなにしたいならここですれば」

「はぁ?もう恋人ごっこしてやんないから」

「えぇ…..、分かったよ、でもすぐ戻って来てよ、絶対」

「はいはい」











「じゃあ、また」

「..うん」

「..大丈夫、僕はちゃんといるから、ちゃんと元貴の”事も”大好きだから」

「..分かってるってば」

「ふふ、じゃあ」


嗚呼、帰ってしまった。僕の大切で大好きな人。でも、切り替えなくちゃ。えっと..曲作るのと、材料を買いに行く、それで…

そして今からやる事リストを頭の中で作っていた時。


「やばいやばやばっ!!!」

「えっ?涼ちゃん?」

「ごめん、雨降ってきたからさ…。」

「雨…。じゃあ、また『恋人ごっこ』だね。」

「本当だ笑」

「..え、何その言い方。そんなに俺と恋人ごっこするのやだった? 」

「ち、違うよ..。」

「ふーん。」


適当に返し、隣に座っている涼ちゃんに、ふんわりとキスをする。その顔はとても赤くなっていてそれは耳まで広がっている。余っ程恥ずかしかったんだろう。


「…何その顔、エロい顔してんじゃん。」

「ばっ..!!だ、駄目っ、そういうのっ、!」

「何でよ、俺はもっーと涼ちゃんと触れ合いたいし、セックスして、ぐっちゃぐちゃになった顔見たいなー。」

「ぅ..だ、駄目だって..。」

「あれ?もしかして想像しちゃった?どんなのだった?ねぇ。」

「ゃ..ぃ、意地悪..駄目..、//」

「ふふ、冗談だよ。笑」


まぁ、これが終わったら、するかもね〜…なんて。笑


本当、大嫌いで大好きな日だ。










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