ガチャ
vn「 …… っ 」
いる 。
ドアの音に反応して彼女は顔を上げた 。
vn「 …… なに 、泣いてんだよ」
結「配信 、終わったんだね 。おつかれさま」
泣き顔を隠そうと必死に笑顔を作っているようだ 。
なんで 、そんな顔してんだよ
なんで 、俺に隠すの
そんな気持ちがふつふつとわいてくる 。
でも 、今は抑えるんだ 。
震える手を強く握る 。
vn「風呂 、どうだった?」
結「さっぱり … できた 、ありがとね」
目頭は赤く 、声はこもっていて
時々ひくっとさせながら答えた 。
vn「そうか」
一体何が彼女をこうさせたのだろう 。
あぁ 、心臓が痛い 。
vn 「ん …… 、ゲーム 、するか?」
結 「え 、?」
手を顎に当て 、そうだな … と考え 、
ひとつ提案する 。
vn 「スマブラでもするか」
結 「スマ 、ブラ」
彼女は目をぱちくりとさせて俺を見る 。
ゲームだなんて考えていなかったようで 、
体も思考も固まっている 。
そんな彼女を見てくすくすと笑えば 、
結 「何笑ってんの!」
声を張りながら俺を叩く 。
vn 「やるだろ?」
結 「久しぶりなんだから手加減してよね」
ふと彼女の方を見てみれば涙で濡れていた目に 、
もう悲しみは浮いていなかった 。
vn「はははっ 、どーしよっかなー」
彼女には 、泣いていてほしくない 。
コメント
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バニさんほんとにいい男だ…(´。✪ω✪。 ` )