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knhb
hbrに「俺を信じろ」って言わせたかっただけ
ご本人さまとは関係ありません
kn「あ”ぁ…だっっっっる」
きらびやかなパーティ。
その裏に隠された取引だったり駆け引き。
そんなことに嫌気が差してバルコニーに出た。
涼しい風が頬を撫で、少し落ち着く。
kn「俺がマフィアの嫡男だからってさ、みんな色目使いすぎだろ…」
ワイングラスに仕込まれた媚薬に毒。
会話の節々から感じる媚。
はっきり言ってめんどくさい。
だけど、もう僕も二十歳になった。
そろそろお相手を決めろと父親に散々言われている。
kn「そんなこと言ったって、僕を見てくれる人なんていないのに」
自分で行って悲しくなる。
だけど事実なのだ。
マフィアの嫡男じゃない僕には誰も見向きをしない。
kn「戻りたくないなぁ…」
hb「なんで?」
kn「ぅわっ!!!」
全く足音がしなかったのに、隣に男が立っていた。
紫の髪にピンクのインナーカラーと派手な見た目をしている。
だけど、どうせコイツもマフィアの嫡男の俺に用があるのだろう。
kn「何?」
hb「え?いや、なんかつらそうやなぁって。大丈夫?」
純粋な善意…のように見える。
だけど信頼をしてはいけない。
裏切られるのは自分なのだから。
kn「なんでもないよ」
hb「そう?あ、俺渡会雲雀!」
見ず知らずのやつに名乗るなんて警戒心のないやつだと内心で嘲笑する。
hb「お前は?」
kn「……は?」
hb「え、だって名前聞いとらんし…」
命知らずなやつだ。
マフィアの嫡男にそうやって話しかけるなんて。
それに、このパーティは僕の家が主催なのだから、パーティ客で僕を知らないやつはいないだろう。
hb「ね、なんて名前?」
キラキラと期待のこもった目で僕を見てくる。
まさか、
kn「本当に知らないのか?」
hb「んぇ?おん」
信じられない。
思わず目を大きく見開いた。
僕を見つめてくる金色の瞳は純粋に光っている。
kn「っははっ」
hb「え、俺変なこと言った?」
kn「ふふ、いや、何でも…はー、おっかし」
hb「えぇえ???」
本当にわかっていないようで目を白黒させている。
久しぶりに心の底から笑った気がした。
kn「ごめんごめん…ふぅ…僕は奏斗、風楽奏斗。よろしくね」
hb「奏斗!よろしくな!」
にぱっと屈託ない笑顔で雲雀が笑う。
きゅん、と胸がときめいた。
kn「はあ…こんなパーティ抜け出せたらいいのに…」
ふとこぼれた一言。
そんな言葉に雲雀は笑った。
hb「俺が連れ出してやろっか?」
kn「え?」
雲雀を見つめる。
彼の瞳に嘘はなかった。
kn「…どうやって?」
hb「んふふ、それはお楽しみ?」
ニヤっと怪しげに雲雀が笑う。
そんな顔も美しかった。
hb「なあ、奏斗」
―俺を信じろ―
映画とかで聞きそうなそんな言葉を雲雀はサラッと言った。
差し伸べられた手を取る。
kn「楽しみ」
hb「そうこなくっちゃ!」
ふわりと体が浮いたような気がする。
いや、気がするではない。
実際に僕の身体は浮いていた。
kn「え?」
hb「舌噛まんようにな」
空へと飛び出す。
目に映った星空は今まで見たどんな景色よりも綺麗だった。
kn「はは、やっと、見つけた」
hb「え?なにがぁ?」
抜け出した先でたどり着いた公園で、僕はつぶやく。
それに気がついたのか、雲雀が首を傾げた。
kn「ねえ、雲雀」
hb「ん?」
kn「僕と婚約しない?」
hb「へ」
雲雀の顔が赤く染まる。
さっきであったばかりでこんな事を言うのは野暮だったろうか。
だけど、目を泳がせながら考えるその姿に期待してしまう。
kn「雲雀?」
hb「ぇ、その、奏斗は、俺のこと好き…なん?」
kn「好きじゃなかったらあんな事言わないよ」
hb「そっか、そうよな…」
もにょもにょと口を動かしながら照れている。
そんな姿にまた胸がときめいた。
kn「返事を、聞いてもいい?」
緊張しながらそう問いかける。
少しだけ潤んだ金色の瞳と目があった。
hb「喜んで?」
照れているのか、緊張しているのか。
語尾が上がっていて、疑問形のように聞こえる。
だが、了承は得た。
嬉しくって雲雀を抱き上げた。
hb「わっ!!」
kn「ありがとう、雲雀。大切にする」
背の高い割に細い身体は、僕の力で難なく持ち上げられた。
顔を赤くして照れたように笑う雲雀の口にキスをする。
一瞬だけ触れたそこは、柔らかく、甘かった。
hb「へ、ちょ、か、かなと?」
kn「ふふ、愛してるよ」
―――その後、婚約した彼らがバカップルとして有名になるのはそう遠い話ではない。