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このシリーズ最高っす。まちこちゃんとドSせんせーの組み合わせ好きです
不憫なまちこちゃんしか勝たんわぁ。 このシリーズが読めて幸せでした。
《ルート5:👾🪴》
※R-18
まちこちゃんにお酒を飲ませて、策略で囲い込んで堕とすせんせーの話。
〜💙side〜
「「じゃんけん、ポン!!!」」
無事に勝ち得て、残る敵は一人──ニキのみ。
「それならじゃんけんで決めよう」──そう言い出したのは、ニキだったか。余計なことを言ってくれるものだ。俺のまちこへの気持ちなんて、とっくの昔に気付いている筈なのに。
💙(…ま、そんなに上手くは行かへんか…)
日頃の配信や態度を見れば分かる。おそらく、ニキはまちこのことが好きなのだろう。
この相部屋じゃんけん。
普段ヘラヘラしているニキでも、憎たらしいことにその執念だけは一丁前。ここで勝たなければ、その時点で俺の負けだ。
チラ、と横目で彼の握る拳を見る。
不安は一転。それだけで、俺は勝利を確信した。
💛「はぁぁぁ!?? 俺らのまちこりが!!」
思った通り。ニキはチョキを出して、グーを出した俺に負けた。
俺がニキの出すカードを見抜いた理由。
別に、何ら不思議なことではない。本人は気付いていないだろうが、彼にはチョキを出す前の拳に限り親指を握り込む癖があるのだ。
💙(悪いけど、利用させてもらったで)
長年の同棲(笑)生活に、これほどまでに感謝したことはない。
💙「俺らのまちこり、ってなんやねん。もうまちこは俺のやから」
💚「いや、誰のもんでもないっつーのw」
苦笑しながら冷静にツッコむまちこ。
彼女自身は、まだ冗談だとでも思っているのだろう。逆にこちらとしては都合が良い。
今は可愛らしい笑顔を浮かべて18号と談笑しているまちこの堕ちた表情を想像して、俺はうっそりと笑みを浮かべた。
❤️「ちょっ、りぃちょくん、痛いってw」
🩷️「………」
目を向ければ、りぃちょが深く溜め息をつきながらキャメを無言で殴っていて。俺が視線を向けていることに気付いたりぃちょが、恨めしそうに目を細めて此方を睨む。
──そんな目をしたところで、お前の負けはもう決まってんだよ。
冷ややかに視線を流すと、俺は愛しのまちこに駆け寄ってその華奢な肩に腕を回した。
💙「ほーらまちこちゃん、早う行きましょうや。今夜のメシは寿司だそうですぜ?」
💚「うぇ、まじ!? じゃあみんなっ、このあとすぐ食事処集合ね!!」
彼女の大好物であるそれの名前を出した途端、彼女の目がきらきらと輝き出して。
俺が勝った時には肩を落として頭を抱えていた癖に、『寿司』という単語には分かりやすくテンションの上がっているまちこ。
可愛いな、と目を細めつつ、食べ物にさえ嫉妬している自分に我ながら狂気を感じる。
俺は彼女の肩から手を解いて、代わりにその細い手を軽く掴んでから一緒に並んで部屋へと向かった。
◆ ◆ ◆
〜💚side〜
💚「おいひぃ……しあわせ……」
地元で採れたお米を使った地元の酒造の日本酒は、お寿司との相性も抜群。みんなお酒を含んでいて、酔っていた。
せんせーが頼んで、私のグラスに注いでくれたほんのり甘いフルーツ系のお酒。
芳醇な香りが鼻腔を擽り、ぐび、とワイングラスを傾けて注がれたそれを一気飲みすれば、口の中に仄かな甘みと酸味が広がる。
💜「…まちこ、大丈夫? まだお風呂も入ってないんだし、それくらいにしといた方が…」
私を心配したじゅうはちが、隣から優しく声を掛けてくれる。そういえば彼女は酒には弱いから、とグラス一杯で終えていたっけ。
アルコールでふわふわした頭から、ぼんやりと記憶を掘り起こす。
💚「うん、ありがとぉ…そろそろ、ここらへんでやめとこうかな」
💜「お部屋には女の子一人なんだから、気をつけるんだよ?」
「ふぁーい」なんて、分かっているのかもよく分からないようなふわふわとした返事をして。
滑舌が上手く回らない。やけに間延びした声は、寝起きの私そっくりだ。喉のケアは毎日きちんとしているけれど、今日ぐらいなら良いかな、なんて思う。
💛「まちこりぃー、ボビーになんかされたらすぐこっち来いよー?w」
🩷️「ほらまちこぉ、俺の胸で泣きなよー」
💚「いやぁ……まにあってまぁす…w」
相変わらず男子高校生みたいなノリで頭の悪い会話を繰り広げて、みんなで爆笑する。
──それにしても、今日は飲みすぎた。
酒に弱いわけではないが、大して強くもない私。 普段から自制はできない方なのに、せんせーが注文してくれたお酒はお寿司によく合ってつい飲み過ぎてしまった。味も爽やかで飲みやすかったのに、度数は高かったようだ。
いつも以上にアルコールが頭を回って、どこにも力が入らない。それに心做しか、いつもより身体もあつい気がした。
💙「まちこちゃぁん? お部屋帰るでー?」
💚「ほぇ? ん、はぁーい…」
私はせんせーに手を引かれ、そのまま自室に戻った。
〜💙side〜
💚「んへぁ、せんせぇ……?」
まちこを部屋まで連れていき、後ろ手で鍵を閉める。俺が既に敷いてあった布団に組み敷いても、彼女は抵抗しなかった。
──思った通り。
まちこは、俺が注文した酒を飲んでデロデロに酔い潰れていて。とろんと蕩けた大きな目で、俺を上目遣いで見上げている。
当たり前だ。
二年以上の付き合いで、彼女の好きな酒なんて当然把握している。寿司とよく合う地酒の中から、特に彼女の好きそうなものを調べておいて正解だった。しかも、飲みやすい割にアルコール度数は高いという優れもの。
💙(…風呂……ま、明日でええか)
まだ時刻は21:00を少し回った頃。
これからシャワーを浴びて、事に致っても余裕のある時間帯だ。でも、風呂になんか入らせたら、せっかくの酔いが醒めてしまう。そればっかりは避けたくて、一刻も早く目の前の女を抱きたかった。
今日は、このためにアルコールは殆ど摂っていない。それでも、酔いしれたように昂る鼓動と興奮は抑えきれなくて。
愛おしむように彼女を見れば、少し前まで蕩けていた目は完全に閉じられていた。
💙「……あれ、まちこちゃん寝てしもた? …ホンマ、危機感のあらへん奴やなぁ…w」
──ま、可愛ええからええんやけど♡
柔らかに手入れされたその髪を掬って、そっとキスを落とす。
そのまま頬に手を滑らせ、すり、と撫でれば、
💚「…ひゃっ♡」
なんて甘い声を漏らす彼女。
愛おしい彼女を目を細めて見つめながら、ゆっくりとブラウスのボタンに手を掛けた。
◆ ◆ ◆
〜💚side〜
💚「…ん、あ……っ!?♡♡」
眠ってしまっていた。
ぱち、と目を開けた瞬間、とてつもないくらいの快楽の波が押し寄せてきて。甘く蕩けた嬌声が耳に入ると同時に、それが自らの口から零れ出たものだと気付く。
💙「…あれぇ、まちこちゃん、まだ30分も経ってへんけど、起きちゃったん?♡ まだ寝とっても良かったんに♡♡」
やけに間延びした、甘い甘い声。聞き慣れているはずなのに、初めて聞くような。赤ちゃんにでも語りかけるように、彼は私に向かって微笑んだ。
💚「っせん、せ…? 何して、ッ…ん♡」
付き合ってもないせんせーに、なぜこんなにも犯されているのか。
聞きたいことはたくさんあるが、その問いは言葉にならなくて。とん♡とん♡と弾むようなリズムで子宮を叩かれて、深い快楽に飲み込まれる。
──もともと感じやすい体質だったとはいえ、かつてこんなにも身体が壊れそうなほどの快楽を拾うことがあっただろうか。
ふと浮かんだ疑問は、彼の射抜くような瞳に掻き消されて。
💙「…ほら、なーんも考えんでええから♡♡ でも…そうやな。防音そんな強くないから…もしかしたらまちこの可愛ええ声、外まで聞こえとるかもしれへんな♡」
そう言いながら、私を抱き締めるようにして更に深くまで潜り込んできた。
💚「ん…ッ♡♡」
必死に声を抑えるが、長くて大きい彼のそれに、されるがままになってしまう。
どちゅん、とより一層強く抽挿され、私の視界に星が走って。一度達したあとも、彼の激しさが減ることはなく。またイく、なんて思ったとき。
ベッドの脇に置いてあった私の携帯から、プルルルル、と電話が鳴った。
💚「…じゅう、はち……? 」
画面を見れば、親友であるじゅうはちからの着信。ちら、と横目でせんせーを見れば、彼は動きを止めて「出てええよ」と促す。
それならばお言葉に甘えて、と電話を取って、もしもし、と声を掛けると。
💚「じゅうはち、なんかあった……ッ!?♡♡」
💜『えっ、まちこ!?』
止まっていたせんせーのそれが、思いっきり子宮を貫くように突然深く挿し込まれる。
💙「…ほぉら、なんか答えんと怪しまれるで?」
そう囁いて、また抽挿を開始するせんせー。ニヤニヤしながら私を見つめているのが、顔を見ずとも分かった。
💚(──コイツ、最初から全部分かって…!)
恨めしく彼を睨みつけるが、当の本人はニヤつきながらゆるゆると腰を振っている。
私はできるだけ嬌声を抑えて、たどたどしくじゅうはちに言葉を返した。
💚「ん、ごめ…っ♡ 何でもない…ッ」
💜『ほんとに…? 辛かったらいつでも言ってね?』
💚「うん、ありがと、…っ♡」
私がそうして会話をしている間にも、せんせーのピストンは止まることはなく。じゅうはちには申し訳ないけれど、一刻も早く通話を切りたかった。
💜『…えっと、今から温泉行かない?って話なんだけど…』
──温泉。
ご飯の後に私が眠ってしまったせいで失念していた。しかし、この状態でお風呂なんて行けるわけがない。
💚「ごめ、飲みすぎた、からっ…!♡」
そう断ろうとするのに、せんせーは子宮口にぐりぐりと亀頭を押し付けてくる。
じゅうはちにだけは。じゅうはちにだけは、私のこんな乱れた声なんて聞かせたくない。そう思って、唇に血が滲むほどぎゅっと噛む。
💜『ちょ…まちこ、やっぱり体調悪いんじゃない? お部屋行こっか?』
彼女の優しさも、今の私にとっては毒でしかない。
「大丈夫、だから…ッ」と途切れ途切れに短く応えて、私はプツリと電話を切った。
💚「ちょっと、せんせ…ッ!!」
流石に文句を言ってやろうと、向き直って彼を睨みつける。それでも彼は飄々とその視線を躱して。
💙「…はっ、我慢、できて良かったな…ッw」
💚「んぁっ!!??♡♡」
深く挿入り込んでいたそれ。その言葉と同時に、ごりゅっ♡と鳴らしてはいけない音を鳴らしながら子宮口をこじ開けてナカに侵入してきた。
その圧倒的な質量と圧迫感に、何も感じずにはいられなくて。ぱちぱち、と視界がスパークして、ほんの一突きで達してしまう。
そこで、私の意識は途切れてしまった。
◆ ◆ ◆
〜💙side〜
💙「あれぇ? …まちこちゃん、もしかしてトんじゃった?♡」
一際大きい絶頂の後に薄く開いた唇から零れる声に抵抗が消え、彼女の意識が飛んでしまったことが分かった。
緩んだ彼女の蜜壺から深くまで埋まった自身のそれをゆっくりと引き抜いて、精液の溜まった薄膜を取って。
布団になだれ込んだときに散らばった下着をかき集め、彼女の汗を軽く拭いてから服を着せる。
──それにしても。
💙(…全っ然、バレへんもんなぁ……w)
机に置いた小さな小瓶。
そっと手に取って、中で揺れるピンク色の液体を見つめながら肩を震わせてくつくつと笑う。
彼女が俺を信用していてくれて助かった。
もともとの量が少なかったせいかもう数ミリしか残っていないそれは、いわゆる“媚薬”である。
本来は少し辛口であるこの日本酒。
まちこのグラスに注ぐときにほんの少しずつ混ぜていたから、彼女が飲んでいた酒は少し甘かったはずだ。
憐れで可愛いまちこの薄い腹に吸い付いて、そこに紅い花を咲かせる。
今頃、隣の部屋のニキやりぃちょは泣いているだろうか。
18号にこれがバレたら、一生まちこには近付けないだろうな。
キャメは、「最低だ」とでも俺を罵るのだろうか。
そしてまちこも、無理矢理犯した俺を信用できなくなっていることだろう。
──でも、そんなものは知らない。
ここまで来れば、まちこの心も身体も俺だけのもの。一生まちこの傍にいて、まちこが縋れるのは俺だけなんだから。
主人が居ないと何も出来ない、可愛い可愛いまちこ。
単純で頭の弱い彼女のことだから、きっとすぐにこちら側まで堕ちてくるだろう。
💙「…ホンマ、馬鹿で可愛ええなぁ♡」
そう静かに呟いて、俺は眠っている彼女の唇にそっとキスを落とした。
【ルート5・完】