普段と変わらない普通の日に、
どこか違った下駄箱から
俺は何かが見えていることに気がついた。
「なんだこれ…?」
もしかして…と思いながらも
もし彼女からなら俺は爆発するかもなんて
妄想を膨らませながら
俺は紙を裏返した。
そこには
予想外の内容が綴られていた。
”○○さん、好きです”
俺が未だ言えずにいるその言葉を
この手紙は
俺を嗤うように簡単に言ってくる。
複雑な心境とはこんな感じなのか。
そうぼんやり、そしてはっきりと感じた。
俺の心の中はごちゃごちゃだった。
こんなに辛いのは初めてかもしれない。
誰だよ告白なんてしようとしてる奴
俺の方が好きなのに
いっそ渡す前に捨てるか
彼女の良さは俺だけ知ってれば良いのに
そんな気持ちが入り交じる。
彼女が―
彼女がもし手紙に書かれた気持ちに
応えてしまったら
俺はもう学校に来れなくなるかもしれない。
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