テラーノベル
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#超ド下手のクソ作品です☆
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「 … … 名 前 は ? 」
まだ夏場の生暖かい風が通り過ぎる
しばらくの沈黙
自分が行った行動に後悔が芽生え始める
もし、名前がつけられていなかったらどうすれば良いだろう
貧相な村だから、可能性はある
それとも、とても人に言えるような名前ではないとか
冷や汗を垂らしながら色々な考えを巡らせていると
雨でかき消されるのではないかと思うほどの小さな声が聞こえてきた
「 … … … 淀 川 、 … 真 澄 」
その声を聞いて一気に安心した
まるで、心の中の氷河期が一気に終わったような感覚だった
「 じ ャ あ 、 真 澄 だ な 」
やっと聞けた名前を声にだして呼ぶ
これでもうすぐ仕事が終わる
門番達もあからさまに安心したようだった
「 お 前 は ? 」
「 … … … え 、 俺 ? 」
まァ、確かに自分から聞いたし門番の二人はすでに自己紹介を終えている
答えるのが筋なんだろうが、
ただの仕事のために一々答えるのもなァ…と迷い
少し真澄の方へと目を向けると、じっと俺を見つめていた
俺がたじろい少しの間に、今しかないと言わんばかりの速度で
再度質問をしてきた
「 お 前 は ? 」
あまりの圧に小さな呻き声をあげた
それでも尚、見つめてくるので
しばらくして、ため息を付きながら観念したという意図で両手を上げた
「 は い は い 観 念 し ま す よ 、 真 澄 サ ン に は 勝 て ま セ ン 」
「 そ う い う の は 良 い か ら 」
「 は い は い … 、 俺 は 猫 咲 波 久 礼 、 火 車 っ て い う 種 族 で 仕 事 は “ 魂 ” を 黄 泉 へ と 送 る も の 」
自分の自己紹介を終え、これで満足したかと表情を伺うと
何やら、悩んでいる様な様子だった
「 何 悩 ん で ん だ ? 」
「 … … … … な ん て 呼 べ ば 良 い 」
純粋に気になったので訪ねてみると、思ってもいない返事をされた
呼び方なんて自由にすればいいのに態々聞いてくるとは
流石に笑いを抑えきれず、くすくすと声が漏れた
「 別 に 、 な ん っ 、 て 呼 ん で も 、 良 い っ 、 ぜ … 」
「 笑 う な 」
不機嫌な顔でそう言われたが、今はそれすらも可笑しいと思ってしまう
門番の二人も好きに呼べばいいのにという顔で笑っている
「 ふ ふ 、 僕 達 は 猫 咲 と 呼 ん で る か ら 同 じ 様 に 呼 ん だ ら ? 」
「 俺 も 同 意 見 だ な ! 猫 咲 は 好 き に 呼 べ ば い い と 言 っ て い る し 」
「 … … … … で も 、 」
これ以上何を悩むのか、逆に知りたいところだな
今は多分、何を言われても笑う以外の選択肢がないから
強気で次の言葉を待ち構える
「 … … 同 じ 呼 び 方 は 嫌 だ … 」
「 … … っ ふ 、 あ っ は は は は ! 何 だ お 前 、 可 愛 い こ と 言 う な ァ 」
「 可 愛 く ね ェ ! 」
こんな餓鬼の軽い嫉妬程、可愛いものは他にない
でも、猫咲以外の呼び方だと必然的に「波久礼」になることに問題があるんだが
「 同 じ が 嫌 な ら 、 波 久 礼 っ て 呼 ん だ ら 良 い と 思 う ぜ 」
「 ! … … じ ゃ 、 そ う す る 」
あっさりと決まってしまった…
あからさまに落ち込んでいると、大我が勢い良く肩を組んで来た
「 ま ァ 大 丈 夫 だ っ て 、 一 緒 に い る の も 短 い 時 間 な ん だ し 、 記 念 と し て ! 」
「 … う ~ ん … そ れ も そ う か 」
仕方ないかと、納得させられる
しかし、物事はそう簡単に進む物でもなく―――
「 あ 、 そ う そ う 。 し ば ら く こ こ の 黄 泉 平 坂 、 閉 じ る よ 」
此処からである、
火車と“魂”の奇妙な生活が始まった
雑談
更新が遅くなってすみません💦
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