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俺らが席につき、最近あったらしい事件について話し合うというところに、教室にノック音が響く。
それと同時に、ドアが開き、黒と黄色のはねた髪が見える。
「失礼しまーっす!3−2の蜂楽でっす!」
「同じクラスの烏と、あー…凡共や。」
「?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!ガタッ (受け組)」
「? (攻め組)」
俺と千切達は驚いて立ち上がってしまう。そして、お互いの顔を見合った。
「お、どうした千切達。なんかあるのか。」
「なんもねぇよクソハゲティーチャー。」
「千切お前は職員室行き確定してんだから黙ってろー。で、潔達はどうした?」
急に話を振られつい反射で答えてしまう。
「黙れハゲ野郎立ったらダメなんてルールねぇだろ」
「カツラ野郎は黙っとけ。」
「チッ うぜぇ」
「ハゲ先生は黙ってればええねん。わかるか?」
俺に続いて玲王、凛、氷織が答えたが、俺と同じで反射で答えたようで「やべっ」って顔をしている。
「…ひどくないか?どうした、不良デビューか?潔や氷織まで言うとはめずらしい…」
「潔達よく言ったぁ!!いぇーい!」
千切が俺達に駆け寄り、ハイタッチをする。
「千切座れー。よし、全員後で職員室来い。」
「嫌に決まってんだろカツラ野郎!!!! (受け組)」
全員の返事が一致する。俺は反射で答えたら被ってしまってちょっと怖い。
「…あのー、忘れられてるところ悪いんだけど…」
そう言い蜂楽様が話し出す。
「体育館の鍵持ってませんかー?」
「おー、持ってるぞー。ちょっと待ってなー。」
至って普通の対応。でも俺は腹が立って仕方ない。
(蜂楽様にタメ口…教師だからこそ敬語にするべきじゃねぇのかよ…💢)
声に出せばクラスの人にも、先生にも、本人にだって引かれるだろう。
だから言わないが、本当は今すぐ先生を罵倒したい。
敬語で喋れよって言いたい。
「あったあった、体育館の鍵。これ持ってけー」
先生が國神先輩に鍵を渡す時、千切が少し反応した。
おそらく、先生の手と國神先輩の手が触れたからだろう。見てるだけで千切がイラついているのがわかる。
それは、凛と氷織と玲王、そしてクラス中もわかるだろう。
それくらい見ていてわかりやすいんだ。
「失礼しましたー!」
そういい教室のドアを閉める蜂楽様と、國神先輩たちを俺はドアが完全に閉まるまで見つめていた。
〜蜂楽side〜
「ねぇねぇっ、あそこの教室めっちゃ賑やかだったね!冴ちゃんたちっ!」
「あ”?そんなん一々見てねぇよ」
「めんどくさーい。」
「動きがおかしくなかったか?」
「凡共が大量に居たわ。」
「まぁ…それもそうかな?よしっ!体育館へ急げーっ!」