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瑞浪(みずは)
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「燈莉、入学式楽しみだな。」
「うん、楽しみ…。でも、私が行ってもいいのかな…。」
「えっ?どうして?」
「ランクがさ…。敦輝はB+だけど、私、D+だし…。」
入学うんぬんの前に、〚異能ランク〛が足を引っ張る。ランクが絶対的な社会なのだから、そう思うのは当然だと思いたいが…。
実のところ、入学許可が下りたのは、異能関連ではなくただの学力での評価だった。それなのに、異能ランクが低いとくれば、いついじめられるかわかったもんじゃない。はたから見れば、『勉強しかできない、底辺』と同じようなものだ。イジメの対象になりやすい。というよりも、真っ先にいじめられる。
「着いた…。ここかな…。」
「そうじゃないか?えっと、もうちょっと向こうに行かないと。ほら、遅れないようにしないと!」
「あっ!待って!!」
入学式の式場は、いつもよりも警備が多くて、威圧感がすごい。
「今から、入学式を執り行う。新入生、起立」
先生がそういうと、みんなが立ち上がった。みんな、顔がこわばっているが、どこかワクワクしているような気もしなくはない。これからの学園生活、みんなと過ごしていくのは不安だが、なんとか頑張っていけるかもしれない。そう思った。