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俺は涼ちゃんが好き。
どこが好きかって?
皆はきっと可愛い印象が強いと思う。
たまに出る藤澤部分のギャップに惹かれてたりね。
俺もそう。
でも俺は涼ちゃんは可愛いけどかっこいいが強くあった。
普通にリードされたい。
「元貴、大丈夫。」
俺がいっぱいいっぱいになった時もそばに居てくれた。
あの優しい顔で。
涼ちゃんの隣に居るのはいつも俺であって欲しい。
涼ちゃんは、男は気持ち悪いって思うかな。
思うよね、一般的には。
だから好意を寄せていることを話すつもりもない。
でも涼ちゃんに彼女が出来たら苦しくて堪らないと思う。
「ずっと……恋人作らないで……。」
そう毎日強く思っている。
俺らといればいいでしょ?
ねぇ、涼ちゃん。
「元貴、ちょっと休も。」
最近は制作期間でずっと文字と楽器と睨めっこをしていた。
「んー……。」
涼ちゃんが言ってくれないと食べることさえ面倒くさくなってくる。
「追い詰めすぎるのもダメだからね。」
「それは貴方にも言いたいですけど。」
そう言うとそうだね、と涼ちゃんは優しく笑った。
涼ちゃんも真っ直ぐで一生懸命な人だから。
俺と似てるよね。
「元貴が心配だなぁ。」
涼ちゃんはそう呟いて俺を見る。
「じゃあ毎日一緒にいて。別々の仕事でも夜は一緒。」
きっと反応に困るだろう。
冗談交じりに無茶ぶりを言った。
ええ〜?と困ったように笑う姿を想像しながら。
「……いいよ?」
とケロッと答えた。
「えっ!?」
俺が全く想像してなかった答えに俺は目を見開く。
「元貴が提案したのになんで驚くの。」
そしていつものように笑った。
「え、んや……だって……凄い無茶ぶり……。」
「元貴の無茶ぶりはもっとひどいよ。」
そう楽しそうに笑っている。
「それは失礼な……。」
ちょっと期待したじゃんか。
「ふふ、元貴がいいなら毎日泊まるけど。」
「えっほんとに?」
うん、と涼ちゃんは頷く。
「どうせちゃんと食べてないだろうし。」
「食べてるよぉ!」
自炊はしないけど。
「俺が作るから。野菜食べてね?」
涼ちゃんの野菜は全部きのこなんじゃないの。
「きのこ以外もちゃんと用意するからね。」
そうすぐに俺が思ってた事を言われた。
「涼ちゃんほんとにいーの……?自分の時間無くなっちゃうよ……?」
別に部屋でそれぞれ好きなことすればいいんだけど。
「まぁ練習するだけだからね今は。部屋借りるよ。」
それは全然いいんだけど。
俺が前作って!終わるまでここいて!とプチ監禁したし。
「今度は元貴と同居生活だ。」
と嬉しそうに俺に笑った。
俺も嬉しいけど、俺の好きが溢れそうで怖いのもある。
バレたくないな。好きな人に引かれたくない。
何とか冷静に、そう思って同居生活を始めた。
「ほんとにずーっと一緒。ふふ。」
朝から夜までそして次の日も涼ちゃんと一緒。
「嫌じゃない?」
少し不安だった。
若井の時も嫌そうな顔をしていたから。
「嫌だったらいいよって言ってない。」
「まぁそうだけど……。」
涼ちゃんは作り置きも作ってくれている。
全部俺のために。
最近あまり眠れてなかったのによく眠れるようにもなった。
「隈薄くなったね。」
と俺の顔を近くで見る。
近い、とすぐ目を逸らした。
「涼ちゃんのおかげ。ありがとう。」
そう言って照れを誤魔化す。
「うん。全然いいよ。大事な元貴が健康的なら。」
いつだって涼ちゃんは優しい。
好き、涼ちゃん。
どんどん好きになってるんだよ。どうしてくれるの。
無茶ぶりを言ったのは俺だけど。
でも優しく受け入れてくれちゃうから。
伝えられたら、どれだけ楽かな。
「曲……作れそ……。」
少し虚しくなりながら1人部屋で作業をする。
そして次の日、寝不足で仕事をしていた。
涼ちゃんへの思いがモヤモヤしすぎて寝付けなかった。
「また夜更かししたな?」
涼ちゃんには朝すぐバレてしまう。
「曲作ってたの……。」
ちょっと嘘だけど。
「なら俺も起きてるのに。」
「なんでよ。涼ちゃんは寝るの。」
涼ちゃん寝るの早いし。
凄く健康的な生活してる人がいきなり崩したらそれこそ体調が悪くなってしまう。
今日は早く寝る、そう約束して仕事場へ一緒に行った。
でも最近ちゃんと寝ていたから少しの寝不足でも響く。
「……あっ。」
ボーッとしてて階段をあと数段で踏み外した。
前にいた涼ちゃんは俺を咄嗟に抱き締める。
「元貴っ大丈夫?」
「えぁ、うん、大丈夫……。」
好きな人にいきなり抱き締められはっとしてすぐ離した。
顔が赤くなってしまう。
「やっぱり寝かしつけるか……。」
「うぇっ。」
俺もう30になるのに?
「だって今日顔色あんまり良くない……あれ、良くなった?ん、良くなりすぎてる?あれ?熱ある?」
「ないっ!大丈夫!」
照れてるのがバレてしまう。
「元貴。」
涼ちゃんはグイッと俺を抱き寄せた。
俺は更に熱くなる。
「だ、大丈夫っ…。」
離して欲しい。あと顔は見ないで。
「……照れてるの?」
たまに鋭くなる涼ちゃんにビクッとしてしまった。
「おいで。」
涼ちゃんは俺の手を引っ張る。
「え、ちょ……。」
人がいない所に来て顔を覗き込んだ。
だから近いんだって。
そしてまた腰に手が回ってくる。
「涼ちゃん……!」
「ねぇ、その反応脈ありと見ていいの。」
と不意に聞かれて
「……へ。」
と固まってしまった。
「俺、元貴好きなの。恋愛として。」
その一言に思考が停止する。
恋愛としてってなんだ?と回ってない頭で考えた。
「えっ!?」
数秒考えてやっと理解する。
「だからね、元貴のずっと一緒いてって無茶ぶりにいいよって言ったの。好きだから。」
「ええ……え……?」
信じられない。
「ほんとだよ。ねぇ元貴は?俺気持ち悪い?」
そう聞かれてすぐに首を振る。
「……う、うれ、しい。」
また顔が熱くなった。
「俺の事、好き……?」
涼ちゃんは俺の言葉を待ってる。
「…………す、す、き。」
言わないと思っていた想いを言葉にした。
「可愛いね元貴。」
あれ、涼ちゃんってこんなかっこよかったっけ。
普段の可愛らしい涼ちゃんとは違う。
そして涼ちゃんは俺に近付いて耳打ちをした。
「夜、キスしよぉね。」
「……う。」
恥ずかしくて多分真っ赤だ。
なんで涼ちゃんは余裕そうなんだろう。
「元貴、帰ろ。」
仕事終わり、心做しか嬉しそうな涼ちゃん。
「元貴。」
帰ってからはいっぱいいっぱいだった。
そして俺は初めて人とキスをした。
俺が大好きな人と。
「これから……恋人として元貴を見るよ、いい?」
「……うん。」
俺と涼ちゃんの同居生活は同棲生活に変わっていく。
「元貴起きて。朝だよ。」
「や……。」
涼ちゃんは活動を始めてから朝が強くなっていた。
眠過ぎてぎゅっと涼ちゃんに抱き着く。
「甘えた。」
涼ちゃんにくっついて気付いた。
俺は好きな人となら安眠できる。
涼ちゃんの寝かしつけるは正解だったかも。
「頑張ったらいっぱい撫でてあげるから。」
「んー…抱っこは……?」
俺はもう涼ちゃんに甘えまくっている。
「もちろんするよ。ちゅーはいらない?」
「……いる。」
そもそも俺がこんな甘々になるとは思ってなかった。
「可愛い。頑張ろうね元貴。」
「……ん。」
涼ちゃんに甘やかして貰うために頑張る。
最近はそんな感じだ。
「頑張った、涼ちゃん。ちゅうして。」
夜、寝室で手を広げ涼ちゃんを見る。
嬉しそうに俺に微笑んで撫でながら優しくキスをしてくれた。
「抱っこ。」
「うん、おいで。」
俺を上にして抱き着く。
「涼ちゃん好き…。」
「俺も元貴が好きだよ。」
この時間が本当に幸せだった。
「明日、えっちしていい?」
「……ん。」
もう俺は涼ちゃんに溶かされている。
「もっとして……。」
「いいよ。」
ここまでメロメロになるなんて。
全部涼ちゃんのせい。
責任取ってもらわないと。この先もずっと。
「ずっと俺と一緒にいて。」
「うん、ずーっといよぉね。愛してるよ。」
そう俺に微笑んでキスをする。
俺も、心から涼ちゃんを愛してる。
ぎゅっとして今日も甘く2人で過ごした。
コメント
2件
こちらのアカウントもフォロー失礼します😭✨ 💛❤️可愛いです🥹🥹
めっちゃ良かったです…!最初は元貴が涼ちゃんへの片思いを必死に隠しながら、無茶ぶりで同居始めちゃうとこから、まさかの両想い展開になって、しかも涼ちゃんが思ったよりガンガン来るタイプでギャップ萌えしました。照れて赤くなる元貴と余裕ある涼ちゃんの温度差が尊すぎる…。「夜、キスしよぉね」の耳打ち、やられました。お互いを大事に想い合ってるのも伝わってきて、すごく幸せな気持ちになりました!続きも楽しみにしてますね!
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