夜茶さんの小説コンテストです!
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・中太
・太宰さんは人の脳を食べる妖怪で、性格は原作と同様
・中也さんは原作と同様
・太宰さんside
「」→太宰さんのセリフ
『』→中也さんのセリフ
【】→芥川さんのセリフ
枠なし→太宰さんの心情
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あー、おなかすいたな〜
ん〜、どっかに美味しそうな脳ないかな〜
あー、あのオレンジの人とか柔らかくて美味しそう、、、!
でも柔らか過ぎると毒になって死んじゃうとか、、、。、、、美味しくて自殺できるなんて最高じゃあないか!
「ねぇねぇ、そこの君〜、ちょーっとこっちに来てくれるかい?」
『あ”?俺のことか?』
「そうそう。こっちに来てくれるかな?」
『、、、んでだ?』
「ちょっとお腹空いちゃってさ。だからそろそろ食事を取ろうと思ってね」
『なんだ?人の食糧狙ってやがんのか?』
「まあ、そんなとこ。ふふっ」
『あ”ぁ?何笑ってんだよ』
「いやー、きゃんきゃんわめく子犬がいるなーと思ってね」
『手前ぇ、、、!!』
「まぁ、そんなことはどうでもいいからこちらに来てくれないかい? 」
僕はオレンジ髪の男を路地裏に連れ込んだ。
「ん、、、?」
おかしい。ぴくりとも動かない。
『はっ、手前程度の力じゃ動かねぇよ』
「そうかい?」
僕は”力”を使って彼をひっぱる。
『うわっ!?』
彼はよろけた。
『手前何した!?』
「ふふっ、別に何もしてないよ?」
『んなわけねぇだろ!?』
「とりあえず、こっち来てくれない?」
『ちっ、、、』
「やっと来てくれたね」
「じゃあ、いただきます」
僕は彼の脳を噛もうとする。
『おい、手前ぇ!!俺はまだ食糧をあげるとは言ってねぇよ!』
「うるさいなぁ。ま、あげる気はなくても、もらうから」
僕は彼の脳を噛む。
「いったぁ!!」
『あ”ぁ!?』
「この石頭!あんなにプルプルしてて美味しそうなのに、、、!!」
『、、、どーゆーことだよ』
「、、、え?まだ気づいてないの?
やっぱり脳筋ってバカなんだねぇ。ふふっ」
『あぁん?』
「だーかーら、僕は君の脳が食べたかったってこと」
『、、、訳わっかんねぇこと言うんじゃねぇよ』
「本当に理解が遅いなぁ。つまり、僕は人間じゃないってことだよ」
『はぁ?手前厨二病か?』
「ふふっ。そう思うなら思っておきなよ。
じゃ、もう君に用はないから。僕と一生会わないといいね」
『あ”?んでだ?』
彼は本当に理解できなかったようだね。
本当に人間は愚かだなぁ。
でも、、、彼みたいに私に食ってかかるような
バカは初めてだな。
少し興味湧いたかも。こんなの何年振りかな。
楽しくなってきた。
次の日ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
、、、ほんっとにお腹空いた、、、。
そうだ、彼を逃してから食べてないんだよなぁ。早く食べよ。美味しそうな人はいないかなー?
「あ」
また彼がいる。んー、部下と話してる、のかな?、、、ちょっと聞いてみよっかな。
『芥川、次の任務は◯◯だ』
【分かりました。それで、その任務には中原幹部にも同行していただけるのですか?】
『あ”ー、俺は別の任務があっから同行はできねぇ』
【承知いたしました。行ってまいります】
、、、へぇ、彼、”中原”っていうんだ。
今度会ったとき呼んでみ、、、
ぐーきゅるるるるっ
、、、気づいてなかったけど、人外でもお腹ってなるんだ、、、。食べないとな、、、。
あの人とかどうだろう?まあまあ柔らかそう。
『ん?手前っ、昨日のっ!!』
気づいたのか。
「やあやあ中原くん。昨日今日と奇遇だねぇ。」
彼はこちらを警戒するようににらんでいる。
『、、、奇遇?合わせたんじゃねぇのか?』
「君のために僕がそこまでする訳ないじゃないか。自意識過剰だよ」
『あ”ぁ?んな訳ねぇだろ。』
「はぁ、、、吠えないでくれるかい?うるさい犬だなぁ。」
『俺は犬じゃねぇっ!』
「ふふっ。本当に犬そのものだね。」
『あ”?』
「あぁそうだ!君に会いにきた理由を忘れていたよ」
『、、、まぁた食べたいとかほざくんじゃねぇよなぁ?』
「おぉ、君にしてはよくわかってるじゃないか。その通りだよ」
『俺にしてはってなんだよ!?だったら手前の妄想ってことで昨日話が終わったじゃねぇか』
「はぁ、、、君には本当に呆れたよ。君には昨日僕が飛んで帰ったのが見えなかったのかい?」
『、、、あれは何かの異能だろ!?』
「ふふっ。君らにしてみればそう思うのが普通なんだろうね」
『俺らにしてみればって何だよ?手前は妖怪を信じろってんのか?』
「あぁ、そういうことだよ。おっと、本題を忘れていたね。」
『、、、んだよ』
「一口、食べさせてくれないかい?お腹が空いて死にそうなんだよ。」
『手前に俺の脳を食わせろってんのか??んなの俺が死ぬじゃねぇか!』
「そうだよ?しかたないじゃないか。僕が生きるためなんだから。」
『、、、それ以外に方法はねぇのかよ』
君と恋人になれば君は僕に脳を食べられても再生できるけれど、、、
「うーん。あるといえばあるのだけど、できるだけ使いたくないのだよ。」
君とは絶対に恋人にはなりたくないね!
『そうか、、、
じゃ、俺は死にたくねぇから他行け』
「えー。君のが食べたいんだけど?」
『、、、手前俺のこと好きなのか??きめぇ』
「、、、え?そんなわけないでしょ?バカなの?まあ強いて言うなら君の脳は好きだよ。美味しそうだから。」
『ちっ、、、んならさっさと散れ』
「えー」
まあ、彼に拘らなくてもいいか。他の人、食べよう。
「じゃあ」
僕は空を飛んだ。
んー、彼じゃないなら、誰食べよっかな〜。あ!あの女の人いいかも!こっちの男性も!
あのオレンジの、、、!
いや、、、なんでだろうか。彼でないと食べる気がしないな。そうしないと僕は死んでしまうのに、、、。
次の日ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はぁ、、、昨日も誰も食べれなかった、、、。
こんなにもお腹が空いているのに、彼以外はまるで食べる気が起きない。
、、、もういっそ、彼を食べれないのなら死んでしまおうかな、、、。
いや、死ぬのなら彼を食べてたらにしよう。
彼はどこにいるのだろうか。
”力“を使って調べてみようか。
ズキッ
「いっった」
何これ、、、”力”使えない、、、。
どんっ
僕の体が誰かにぶつかる。
倒れる、、、!
いつもなら躱せるのに、、、
それだけ弱ってるってこと、だよね、、、
「いたっ」
地面に倒れてしまった、、、。
起き上がんないと、、、!
、、、あれ?手に力が、入らない、、、!!
、、、このまま、死んでしまうのだろうか。
最後くらい、自殺したいな、、、。
もう、こんな体では、彼を食べることはできないだろうから。
うーん、自殺するのなら、どうしよう。
、、、舌を噛むか。
僕は歯に力を入れる。
『ん、、、?手前っ!あの妖怪か?』
「なか、はら、くん、、、」
っ、なぜ今、彼が、ここに、、、?
『手前っ、動けねぇのか?』
「あぁ、、、 」
『やられたのか?』
「い、や、、、おなかが、空いて、ね、、、」
『、、、?手前なら人を食えるはずだろ?』
「そう、だけど、、、 食欲が、ないんだ、、、」
『んなわけねぇだろ??』
「というか、君は、昨日まで、僕に食べられそうだったのに、なぜ、、、見殺しに、しないんだ、、、?」
僕なら気づいても声を掛けないのに。
『はぁ、、、俺はマフィアだが昨日まで話してた人間を見殺しにするほど薄情じゃねぇよ』
「ははっ、、、変わってる、ね、、、」
『で、どうやったら俺もお前も死なずに済むんだよ??』
絶対やりたくなかったけど、、、
「、、、君と、キス、すれば、、、」
『はぁ!?』
「それ以外、方法は、ないよ、、、」
『、、、あ”ぁくそっ!』
彼の顔が近づいてくる。
ちゅっ
人生初のキスだった。
とても、甘い味がした。
「、、、ありがと」
『ちっ。これで腹は満たされたか?』
「満たされてはいないよ。これからだ。」
かぷっ
僕は、彼の頭を噛む。
「やっはりははい」
硬いな、、、。でも、、、
がぶっ
「っ!」
甘っ。でも、めっちゃ美味しい。
お腹が満たされていく。
僕はそっと中也の頭から歯を抜いた。
「中也、大丈夫かい?」
僕は起き上がる。
『いってぇよ。急にやんな! 』
「ははっ。痛いだけで済んでる君がすごいと思うね。」
『あ”ぁ?どーゆーことだよ? 』
「普通なら死んでるのだから。」
『、、、そーかもな。 』
『ま、これでもう手前と会う必要もなくなったな。じゃあな。』
「?いやちょ待ってよ!」
『あ”?』
「いや僕もう君の脳しか食べられないのだよ??」
『、、、え?』
「ほんっとうに理解が遅い犬だね。
キスをして恋人になったから僕は中也の脳しか食べれなくなったのだよ。」
『手前っ!んなこと俺にさせてたのかよ!?』
「いや君が喰った側も喰われた側も死なずに済む方法はないかと聞くからじゃないか。」
『〜〜〜!!この野郎っ!』
「語彙力死んじゃってるよ?
で、僕が餓死しないように1日1回君を食べなければならない。だから共に行動したいのだか?」
『、、、手前と同棲なんて無理だ!』
「でも僕餓死しちゃうよ? 」
『勝手にしろ!』
「さっきは助けたじゃないか」
『それとこれとは話がちげぇんだよ!』
「確か聞いたことによれば恋人に喰われた側も喰った側が死ぬと死んでしまうとか」
『、、、手前っ、仕組んだのか!?』
「はぁ、、、僕だって君のために餓死寸前までご飯を我慢したくはないさ。少しはその脳を働かせてみないかい?」
『うっせぇ!わかったよ!同棲してやるよ!』
「、、、単純だなぁ」
『単純じゃねぇっ!』
「はいはい。じゃ、行こうか、中也。」
『ちっ、、、。あ、手前、名前は?』
「おぉ、君にも人の名前を聞くという脳はあったのだね。僕の名前は太宰治だよ。」
『手前の名前なんか聞く価値もねぇからな!
だが、同棲すんなら話は別だ。』
「、、、そうかい」
「これからよろしくね、中也」
『!ちっ、、、よろしく、太宰 』
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END
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