青視点
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※グロ注意
久しぶりに美容院に行った
すっかり伸び切っていた髪を切り揃える
あいつに綺麗だと褒められた髪を
店員に 「何か大事な日なんですか?」
なんて問われたので、大事な人に会いに行くと伝えた
身だしなみを整えて花屋に行った
いくつかの花を見繕って店員にお願いしたら少し苦い顔をされた
まぁ、あまり良い組み合わせとは言えないだろうし仕方がない
………
古いアパートの前につく
人が住んでいるとはあまり思えないが表札があるところを見ると一応人は住んでいるのだろう
外付きの鉄製の階段を登ってゆく
雨ざらしのせいで錆が酷く少し頼りないがカンカンと甲高い足音を出しながら目的の部屋の前についた
204号室と書かれた 木製の扉を叩く
暫く待っても全く出てくる気配がなかったので
今度はもう少し強めに叩き、中にいるであろう人物の名前呼び自分が、誰なのかを明かす
やがて人が動く気配がし、暫くすると扉が開き人が出てくる
久しぶりに見た”それ”は
小汚く、明らかに運動や食生活…私生活が荒れているのかを物語っていた
ただ、その桃色の髪とあいつの面影が確かにあるその顔にしっかりとした確信を勝手に抱いた
「なんの用ッ、?」
相手はは俺を警戒しながら数cm下から睨むように見てくる
その問いには返事をせず、その相手に花束を思いっきり突きつける、
相手が驚き、たじろいだ隙に手を差し込み無理やり押し入る
「んな”ッ、なんなんだよ、急にッ!?」
「”ないこ”」
相手は名前を聞いた瞬間動きが止まった
「俺の事、忘れたとは言わせんけど」
「…、ッ!まさかッ」
相手は何か思い出したようだったが
花束はそのまま手から滑り落ちた
それと同時に露わになるナイフ
そのまま一本踏み出し振りかぶる
首を掻っ切るつもりだったが寸前で避けられ、そのままナイフは腕を貫いた
血が飛び散ったがそんな事は気にしない
致命所には到底ならないので、また刺す為に思いっきり引抜くと男は声を曇らせ悶えた
俺がまた構え出すのを見てその瞳は一瞬にして恐怖に染まり
部屋の奥へと逃げた
惨めったらしく床に這いつくばりながら手当たり次第に物を投げつけてくる
「なんなんだよッ”!急に”ッッ 」
「お前のせいであいつが死んだんやろがッ」
「知るかッ”俺には関係ないッ!」
「ッ!、お前が居なきゃ今頃ッ!」
無責任に逃げ惑うそいつに理性や、慈悲なんてものはもうとっくの昔に消え去っていた
「大体ッ”!人を殺したのは、」
「勝手に死んだのは全部あいつだろうがッッ”!」
「最後まで人に、迷惑かけやがってッ”」
「死んで当然だッ” !!」
「ッ…もういい、黙れや、ッ”」
左手に力を込め全身の力を振り絞って振り下ろす
今度は確実に喉を貫いた
動脈を上手く刺せたらしくはじめに腕を貫いた時とは比べ物にならない量の血が溢れ出る
気管や声帯も切れたらしくゴボゴボと喉奥で水が溜まるような音がしたかと思えば男は口から血を吐いた
「あいつが…、どれだけ苦しんだかなんて分からんなら、」
「徹底的にその身に叩き込んでやるよ”……、ッ」
男に馬乗りになり、今度は肺や心臓、腹部に何度もわ突き刺す
ナイフを抜いては刺すを繰り返すたびに はじめは、くもぐった声なのかもよくわからない音を喉から発してしたが次第にそんな音もしなくなった
手袋をした状態でも男の図太く生きてきた生気の熱をじんわり感じる
いつの間にか上がっていた息を整え、改めて周りの惨状を見渡す
自分を含めナイフや床は鉄臭い血に溢れ、男が蓄えたであろう脂肪だったものが汚ったらしくナイフにこびりついていた
薄暗く、足の踏み場が少ないぐらい酷く散らかった部屋
血腥い中でも感じ取れるあいつとはとは全く違う匂い
そんな荒れた惨状の中で1つのノートが目に止まる
黒かったはずのすっかり汚れてしまった手袋はその辺に放おってノートを手に取る
恐らくさっき男が投げつけてきたものの一つだろう
逃げ惑う時に積まれた段ボールが倒れ中から飛び出してきたものの1つのようだ
「、日記…?」
こんな奴が?
表紙を開き中を見る
見慣れた、お世辞でも綺麗とは言えない…懐かしい文字
〇月□日(✕)
今日は水をかけられた、でもまろが上着とタオルを貸してくれた
まろも標的にされるかな…
いつも通り教師は見て見ぬふり
でも今日は▩▩▩が家に居ないからラッキーだ
△月〇日( ▽)
機嫌が悪かったらしい
ぶん殴ら▓た、
その後ヤ▥▥、気持ち悪い
途中途中文字がにじんだり黒く塗りつぶされていたりで読めないページもあったがあらかた何があったかなんてものは容易に想像がつく
無心にページをめくり続ける
するとそれまでびっしり書いてあった文字が途切れ、ただ一面に大きく
『7月〇日(▷) 人を殺した』
とだけ綴られていた
次のページからは記憶のある日常か綴られていた
それらに目を通し、最後のページにたどり着いたとき、1枚のノートを切り取った紙が挟まっていることに気がついた
半分に折られているそれを割れ物を扱うなように広げた
まろへ
助けてくれて、庇ってくれて、付き合ってくれて、一緒に逃げてくれて、本当にありがとう
そして、巻き込んでごめん
なんか改めて手紙なんて書くの恥ずい…w
この手紙が無事にまろに届くかはわからないけど、多分読まれてるってことは俺はまろを無事に生かせたのかな…?
まろ怒ってる?俺が嘘ついて勝手に1人で死んで
でもさ?まろが俺の事好きで最後まで一緒にいようとしてくれるのとおんなじでさ、
俺はまろに生きていてほしい
そんですぐに忘れろなんて言わないから、…
いや、やっぱちょっと忘れられたら悲しいわ…w
まぁ、俺の為に生きようとか死のうとか考えんなよ ?
俺はまろが、ifの事が大好きでした
生きろはまろに呪いになるかも知れない
でも呪いだろうとifには生きてもらう
その代わり100年でも200年でも待ってるから
最後に、俺の事を好きになってくれてありがとう
愛してるよ
後半は目から止め処なく流れる涙のせいで読めなかった
いろんな感情や思い出がぐるぐると心の内で旋回する
ただ、一番に思うのは
青「ッ、言う、のが……”遅いわ…ッ」
「そこまで分かって、んッなら!置いてくなやッ”アホ、!」
「バカないこッ”!、」
一通り文句をぶつけてからまたどうしようもなくあいつに会いたくなる
「……、俺もッ、あいしてるよ…ッ”、」
騒ぎが外にまで漏れていたのかもしれない暫くすると遠くの方でサイレンの音が聞こえた
『_ __〇〇市△町✕✕アパートにて殺人事件発生
被害者は住人の乾光輝(43)
通行人から男が言い争っていると通報を受け、駆けつけた警官により刺されている所を発見された
犯人は猫宮if(22)
その場に留まって居た所を駆けつけた警官が現行犯逮捕
また、被害者と加害者は4年前の事件で関わりがあったことが判明
犯行動機もそのことを視野にいれ現在捜査中であり____』
…どこぞのアニメみた((
コメント
1件
桃さんの手紙のところ普通に泣ける、 お互い好きなのにぜんぜん気持ち伝えられず終わって最後手紙なの辛すぎる… 曲がしっかりもとになっててすごかったです!!!!