テラーノベル
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フィンランドから逃げるように部屋を飛び出し、一室に入る。
ロシアの家の一室。ほこりが部屋の隅にたまり、閉まり切ったカーテンからは何も入らない。
そこでロシアは懺悔する。
露「あぁ…またやってしまった…。」
露「フィンランドの優しさに漬けこんんで俺は…」
やりたくはないんだ。だが、酒が入ると自分が止めれらなくなる。
そんな俺のことを俺は大嫌いだ。
露「なんで…っ!もう嫌だ…現実なんて見たくない!」
ロシアの怒りとも、悲しみとも受け取れる声が部屋にこだまして壁に吸収される。
露「俺なんていらないんだ!」
ガンッ!!
ロシアが振り上げた拳が机に当たる。
手がジンジンする痛みに気付くことすら無い。怒り状態故に気付かない。
露「…いつから…いつからこんなことになったんだ…っ。」
返事の来ない質問だけが宙に浮いたまま、時計の針だけがチクタクと普通に鳴っていた。
普通だと思ったのは、そう思いたかっただけかもしれない。
ーあゝ、、ロシア。お前に助けなんていらないんだよー
フィンランドの耳に音が届いた。何かが壊れそうな音が。
その音を拾ったフィンランドが浮かべた表情は、怯えでも驚きでもない。
喜びだった。
芬「あとちょっとか…?wやっとだ、!やっとロシアが…♥」
俺はロシアのことが大好きだ。世界一愛してるし、尊敬してる。壊れそうなくらいに。
なのに彼奴は他の奴と話すことがある。
何故だ?俺はロシアのことしか考えていないのに。
一方的な想いなんておかしいだろう。ロシアも俺のことだけ考えればいいのに。
俺を見てほしい。罪悪感で壊れてほしい。子供みたいに泣いて謝ってほしい。
だから俺は今日も演じる。【弱いくて可哀想なフィンランド】を。
おかしいと思う奴もいるだろうな。だが、俺はこうでもしないと彼奴を殺しそうなんだよ。
愛しくて、可愛くて、それでもって憎らしいロシア。
俺以外を考えるなんておかしいだろう?ロシアが俺のことを壊したんだ。なら
罪を償うべきだろう
芬「あゝ…ロシア……♥」
俺だけのロシア。誰にも渡さない。ずっと籠に入れて、鍵も壊して。
ずっと、ずーっと一緒にいような♥
殴られた被害者と殴った加害者。客観的に見れば加害者は後者なのでしょう。
ですが、はたしてそうなのでしょうか。
真実は本人達にしか分かりません。
だから、人の心というものは素晴らしいのです。
優しく、慈悲深く、笑って手を差し伸べる。さて、それは本心なのでしょうか。
それすらも計算だとしたら?少なくとも、簡単に見破ることはできなさそうです。
愛が故の束縛。素晴らしいですね。
それでは、また次回。
#かんひゅ
ぽぽぽん
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コメント
1件
うわあ……これはまた重くて美しい話だね。ロシアの自責と自己嫌悪のループ、一方でフィンランドの「可哀想な自分」を演じる計算高さ。加害者と被害者の構図が揺らぐ構造がすごく面白い。あのラストの「ずっと一緒にいような♥」が、純粋な愛のようでいて呪いのようで、背筋が冷えたよ。人間の心の複雑さを描くのが本当に上手いね、カンヒュ命さん。続きが気になる。