俺の日記

ーーー家ーーー

俺は6人家族で三男。

上には紫兄、赤兄

下には青、橙、黄。

何の変哲もない普通の家族。

ただ親は黄が生まれてから直ぐに事故で亡くなった。

皆で協力しようと誓ったのは俺が小学6年の時。

赤兄は高校生で紫兄は大学1年生だった

そこからだ俺が日記をつけようとしたのは。

ーーー小学校6年生ーーー

赤「桃ちゃん、これやってくれる？」

桃「せんたく？」

赤「そう、お兄ちゃんだからできるよね」

桃「…うん、でもやり方知らないから教えて」

赤「ーーーーするだけだよ」

桃「わかった！」

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赤「洗濯も出来ないの？」

桃「……ごめんなさい」

洗濯失敗したらしい……

赤「次からはちゃんとできるようにね？」

桃「うん」

ーーーー桃の日記ーーーー

今日は洗濯が出来なかった。

次から洗濯できるようにする！

お兄ちゃんだから！

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ーーー次の日ーーー

赤「青ちゃん洗濯できたの？すごいね！！」

青「えへへ！」

赤「今日は青ちゃんの好きな物夕飯にしようか！」

青「ばななー！！」

赤「ばなな？それはデザートね」

桃「………」

赤「あ、桃。次からは桃がやるんだよ？」

桃「うん。ごめんなさい。」

赤「皆で協力しないとだからね！頑張ろうね」

桃「そうだね！」

ーーーー桃の日記ーーーー

今日は青が洗濯成功してた。

もっと頑張らないとなって思った。

だからこれから毎日洗濯するって決めた！

頑張る！

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ーーー中学1年生ーーー

紫「んー……もう少し勉強頑張らないとだねぇ」

桃「でも…俺頑張ったよ？」

紫「桃くんならもう少し点数取れるんじゃない？頑張って！」

桃「分かった…頑張るよ」

紫「うんうん！その意気だよ！」

ーーーー桃の日記ーーーー

今日は60点だった。小学校の時は点数取れてたのに中学生になって一気に勉強が難しくなった。

でも俺なりに頑張ったけど足りなかったみたいだ

もっと勉強して、点数取らないと。

手伝いも頑張らないと

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ーーー中学2年生ーーー

橙「でな？って……桃にぃ？なんで笑ってくれへんの？俺の話つまらん？」

桃「え？つまんなくないぞ？」

橙「笑ってないで？」

桃「そうか？橙の話面白いぞ？」

橙「嘘つかんといて！！」

ーーーー桃の日記ーーーー

俺は話を聞く時笑顔じゃないらしい

橙の事悲しませてしまった

笑顔じゃないと

何時も笑顔でいよう、そしたらきっと橙も悲しまなくなる

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ーーー中学3年生ーーー

桃「それ俺の菓子なんだけど」

黄「え、そうなんですか？」

赤「いいじゃん、あげなよ」

桃「俺が自分で買った菓子……」

赤「桃ちゃん、優しいから食べても怒らないよって言って俺が許可出しちゃったごめんね」

桃「……そっか」

黄「ごめんなさい、桃にぃ……ぼくおなかすいちゃって……」

桃「いいよ、食べな」ﾆｺｯ

黄「ありがとうございます！！」

ーーーー桃の日記ーーーー

俺は優しくないと駄目なんだ

なら優しくしないと

なんでも許してあげる人にならないと

そうだよな、協力して頑張るんだから

なんか最近、疲れてきたな

でも頑張らないと、みんな頑張ってるんだから

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ーーー高校1年生ーーー

青「桃くーん、これ食べていい？」

桃「……いいぞ」

青「え、いいの！？」

桃「なんだよ、食えよ」ﾆｺｯ

青「……だってこれ桃くんが自分で買ってきたやつじゃないの？」

桃「そうだけど？」

青「しかもこれ、桃くんが好きなやつ」

桃「そうだな」

青「なのにいいの？」

桃「食べたいんだろ？」

青「うん、まぁ……」

絶対喧嘩になると思いながらも聞いたのに…

桃「なら食べろよ」ﾆｺｯ

青「……桃くんなんかあった？」

桃「は？何も無いけど？」

青「なんか……笑い方……いやなんでもない！」

なんかおかしい……

桃「なんだよw」

青「別に！半分もらうねー！」

桃「全部食っていいぞ」

青「さすがに全部は貰わないよ、半分でいいの！」

桃「あっそ」

青「いただきまーす」

ーーーー桃の日記ーーーー

今日は青に俺の好きなやつ譲ったのに

変な顔された。

何か変だったのか？笑い方って言ってたな

変な笑い方してたかな、もっと練習しとこ

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青「赤にぃ」

赤「んー？」

青「桃くん最近おかしくない？」

赤「え？そうなの？」

青「なんか…昔と違う」

赤「むかし？」

青「昔は…もっと明るく笑ってた気がするんだけど」

赤「今も笑ってるじゃん」

青「そうだけどさ…なんか違うとゆうか」

赤「なに、また喧嘩？」

青「違うよ！でも…喧嘩にならなかった」

赤「いい事じゃん」

青「絶対喧嘩する内容だったんだよ！？」

赤「何したの……」

青「桃くんが買ってきた、桃くんの好きなお菓子食べていいって聞いた」

赤「ダメってわかってて聞いたのかよ」

青「だって目の前にあったんだもん、すぐ食わない桃くんが悪い」

赤「まぁでも、落ち着いたんじゃない？」

青「えー？あの桃くんが？」

赤「もう高校1年生だからね」

青「んー……そうは見えないけど」