゛君に僕は甘すぎる_゛
俺はフォーク
何を食べても味を感じない
他のケーキをみても甘そうとは感じない
ある日転校生がやってきた
転校生が教室に入った瞬間ブワッと甘い匂いが広がった
他のフォークの奴らも釘付けになっていた
美味そう
運良く隣の席になった
[僕、雷って言うんだ…!よろしくね]⇠ライ
そういい手を差し出してくる
[あッ…あぁ、俺竜、よろしく]⇠タツ
手を握る
ゴクリと喉を鳴らす
甘すぎる匂いに頭がクラクラする
ぱっと手を離した際に爪で指を切ってしまった
[すまねぇっ…]
少し血が自分の指にかかっていた
[ううん…大丈夫っ]
そう笑顔で答えてくれた
授業が始まり沈み返っていった
俺は血の匂いを嗅いでみた
花の匂いを直接嗅いでいるような感覚になった
ペロリと一口舐めてみる
[ッ……、]
甘い…甘い甘い甘い甘いッ、
甘すぎるっ…一口舐めただけでこんなにも甘いなんて
食べたらどうなってしまうんだろう…
そう思い血を全部舐め取った
頭がぼーっとした
雷は俺にとって甘すぎる
続く🦆