テラーノベル
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今日から私は雄英高校の新任保健教諭として働き始める。期待と緊張を胸に、広い校門をくぐった。
「凛先生、こちらが職員室です」
案内のミッドナイト先生の声に促されて歩きながら、自己紹介の準備を頭の中で繰り返していた。
そのとき、廊下の向こうから黒髪でクールな男性教諭が歩いてくるのが目に入った。
すれ違い、視線が合った瞬間、胸の鼓動が早まった。
(なんてかっこいいんだろう……)
彼の無表情な顔の奥に秘められた強さが伝わり、思わず見惚れてしまう。
(名前、なんて言うのかな?あの人も雄英の先生?)
職員室につき、自己紹介をする。
「はじめまして。今日からこの雄英高校で保健教諭としてお世話になります、相川凛です。よろしくお願いします。」
パチパチと拍手が起こる。
そこから私は保健室に行くことになった。
保健室には優しそうなおばあさんがいた。
「はじめまして、リカバリーガールよ。困ったことがあれば何でも相談してね」
優しく微笑むリカバリーガール先生は、保健室のベテランで、私にとって心強い味方になりそうだ。
「相川凛です。よろしくお願いします」と返す私に、彼女はにっこり頷いた。
その時、保健室にさっきの男の人が来た。
「はじめまして、ヒーロー科A組担任の相澤です。保健室はヒーロー科の生徒が運ばれてくることが多いです。こちらも頼らせてもらいますが、生徒のことで何かあったら遠慮なく言ってください」
彼の低く落ち着いた声に、思わず胸が熱くなる。
「はい、ありがとうございます……」
顔を赤らめながら答えた。
(初日からもう彼に惹かれてしまうなんて、私もバカだな)
私の新しい生活は、こうして始まった。
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