放送後 、 俺は梅宮に “ 柊と一緒に見回りに行ってくれ ! 特別講師だ !! ” と言われ 、 1年坊と見回りに行くことになった 。
めんどくせぇ 。
メンツは 、 桜と 、 楡井 。 それと 、 蘇枋に 、 杉下 、 柊 、 そして俺 。
名前は名簿見てたら覚えた 。 この学校にいる奴大体は覚えてる 。 はず 。(
すると 、 桜が口を開いた 。
桜 「 ……… 見回りはともかく …
なんでこいつと一緒なんだよ 」
杉下 「 …… 」
こいつ … って杉下か ?
んでそんな嫌がってんだ ? まさか 、 もうやり合った ……… とか ? ( 笑 )
柊 「 さっき言ったろ …
梅宮にお前ら二人をよく見とけって言われたって 」
そういや ……… “ お前ら2人オレらの班 梅宮からの命令 ” つってたな 、 そんなにか ?
柊 「 現にお前ぇら …
もうやり合ったんだろ ? 」
粼 「 ぶわっは 、 !! まじかよ ( 笑 ) 」
桜 「 やり合ってねーし
こいつが殴りかかってきたから蹴りとばしただけだし !! 」
杉下 「 …… 」
粼 「 そういうのを “ やり合った ” って言うんだよ
あ” ーー まじウケるわ 」
そう言うと 、 桜は “ うぐ ………… ” と唸った 。
柊 「 いいからお前ぇらは離れて歩け 」
粼 「 うわ ーーーー 柊のケチ 」
柊 「 お前は喧嘩混ざりたいだけだろうが 」
粼 「 そーとも言う 」
ケラケラと笑っていると 、 蘇枋が “ 幼稚園の先生みたいだね ” と言い 、 楡井がそれに “ ははは … ” と苦笑いをした 。
桜 「 つーかさ …
見回りっていっても歩いてるだけじゃねーか 」
お ーーー その考え懐かし 、
桜 「 街 守るんだろ ?
だったらこっちから街荒らす連中探しに行ってボコった方がいいだろ 」
粼 「 アホだな 、 桜
そんじゃあ守ってるんじゃなくて攻めてるっつうことになるんだよ 」
俺がそう言うと 、 意味分かんねぇという顔で見られた 。 潰す 。(
柊 「 歩いてるだけでも意味があるんだよ
オレたちがこの制服を着て歩くだけで小さいチームの連中はだいぶ寄り付かなくなった 」
粼 「 俺たちの喧嘩は 、 守る喧嘩
俺たちから手を出す必要なんてねぇんだよ 」
桜 「 ……
なんだそれ … めっっっっちゃつまんねー 」
柊 「 ケンカしか楽しみのないお前の方がつまらん野郎だよ 」
粼 「 こんなん昔の俺だろ ( 笑 ) 」
“ ぶっは ( 笑 ) ” と笑っていると 、 ばあちゃんがよたよたと脚立にあがろうとしていたのが見えた 。
柊 「 !
おいおい … ばあちゃんあぶねぇからやめとけ !! 」
粼 「 … 、 お前らも 、 行くぞ 」
コロコロ … とペンキを塗っている音がする 。
おやっさん 「 いやー助かるよ
消しても消しても落書きされちゃうから 」
“ 回数は前より減ったけど ” と笑顔で付け足すおやっさん 。
粼 「 チッ 、 ちゃんと潰しときゃあ良かったか 」
おやっさん 「 良いんだよセラちゃん
守ってくれるだけでも有難いからね 〜 」
“ そーか ? ” なんて会話を交わしながらペンキを塗っていると 、 急に桜が声を上げた 。
桜 「 んだよこれぇ!!! 」
楡井 「 こーゆーのもボウフウリンの仕事っすよ 」
粼 「 最初は面倒だよな ーーーー 分かる
ま 、 慣れりゃお前でもいけんだろ 」
すると 、 “ おーい おやっさん こっちも終わったぞ ” という声が聞こえた 。
おやっさん 「 いやー ありがとありがと
はいこれもってって ! 」
おやっさんはそう言うと 、 焼きたてのたい焼きをくれた 。
粼 「 うおっしゃたい焼き ーーー 」
俺の声に続いて 、 俺と桜以外の “ あざっす !! ” という声がした 。
桜 「 … 」
見回りを再開した時の桜の顔は 、 何か言いたげだった 。
粼 「 喧嘩じゃねぇと楽しくねぇか ? 」
桜 「 ? 」
たい焼きを食いながら軽く首を傾げる桜 。
粼 「 分かんなくはねーんだ
俺も未だに 、 そういうとこがあるから 」
“ けどよ … ” と言葉を続ける 。
粼 「 ” 言葉 “ を交わしたり 必要としたりされたり
そういうことも なかなか楽しいもんだぞ 」
そう言い終え 、 たい焼き _ 最後の一口にかぶりついた 。
するとどこからか 、 ゴゴンゴゴンという音が聞こえた 。
進んでいくと 、 ” シマ境 “ まで来ちまっていたことに気づいた 。
* ウィンブレ結構進んでるの嬉しい 🫶
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