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俺はフリンにリビングの床に組み敷かれていた恋人同士になってから早数ヶ月
そろそろそういう事をしてもいいのではないかと思って控えめに誘ってみた所、フリンのスイッチを入れてしまって即刻押し倒されてこの状態だ
細身なくせに俺よりも背が高いフリンに組み敷かれ、どきどきするのと同時に少し怖い
そもそも俺が誘った訳だけど···
俺は頬が熱くなるのを自覚しながらも少し困ってフリンを見上げる
するとフリンは雑に口元の包帯をほどいて貪るようなキスをしてきた
呼吸もままならないような少々強引で深いキス
それは普段の冷静で少し冷めた印象のフリンからすると意外なもので、予想していなかったディープキスに呼吸が続かなくてフリンの胸を叩いた
するとフリンの胸を叩いた腕をフリンの触手で掴まれた
「っは···っはぁ···」
同時にやっと口を離されて呼吸を整える
しかし脳に酸素が回り始めると違和感に気がついた
「···っしょく···しゅ？」
フリンは普段は触手なんてないはずなのに今俺の腕を掴んでいるのは紛れもなくフリンのものであるオレンジ色の触手だ
「···興奮すると、隠せなくなる」
俺が息を切らしながらも聞くとフリンは恥ずかしそうにそういってそれをごまかすように俺の首筋を甘嚙みする
その返事を聞いて『興奮すると』という部分が俺の中で反芻された
普段クールなフリンが俺で興奮して、俺を求めてくれている
それがどうしようもなく嬉しくて、ゾクゾクした
考えてみれば普段、不器用だけど優しくて丁寧なフリンがベッドまで行かずこんな床で始めようとしていること事態余裕の無さがうかがえる
「っん///···フリン、ベッド行こ？」
俺の服を触手で器用に脱がしつつ手で俺の頬を掴んでキスしてくるフリンにそう提案すると
フリンは少しはっとしたように上半身を起こした
「っ悪い。」
「んふ···いいよ」
