コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
少年がまだ、
幼い頃。
母が、血を流して倒れた
何でだったかは
記憶に無い
だが、確かに覚えている物もあった。
それは
血への不快感。
と
何かに対する静かな興奮だった。
さらさら流れてくる
赤い液体
鉄臭くて
時が立つと茶色になるし
いくら綺麗にしようとしても
落ちない
元々色白だった母の
さらに青白くなった顔が鮮明に浮かんでくる
血が出たところを押さえた手で
赤色の手で
僕の頬を撫でた
僕は
母の手をはじいた
「触らないで」