テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「ごめんね」
「僕が生きる意味。」
「ずっとずっと」
f.Side
「りょーちゃん~!!!」
遠いいどこかから愛する人の声が聞こえた
「ひろと!遅いよ~!」
純粋なあの頃に戻りたい。
汚い関係になる前に、僕は「好き」を伝えれなかった。
「涼ちゃん大好き!!」
「僕も!」
この会話に違和感を覚えたのは中学生の頃だっけ。
みんな女の子との恋バナをする中、僕はひろとをずっと見ていた。
窓側の席にいるひろと。悩み事でもあるのか窓を眺めてる。
綺麗な横顔。長いまつ毛。白い肌。
僕は全てに見惚れていつしか親友のひろとを好きになっていた。
ひろとは女の子が好きだよね。
現実をみて顔を伏せる。
「お前は好きな子いんのかー?笑笑」
1軍男子が僕を囲む。
、、「いやぁ~いないよぉ~!!」
嘘だけど、笑って返した。
「お前もしかして男好きなんじゃねーの?笑笑」
僕はびっくりして心臓がドキドキ痛む。
「あのBLってやつ笑笑笑」
なんだそれ。初めて聞いた。
とりあえず笑って返す。
「いやいやなわけねぇーじゃん!笑笑」
「だよな笑笑」
なんか悲しかった。
家に帰ってスマホで調べる。「BLとは」
BL、男性同士の恋愛ジャンル
「男同士なのに!?」
興味でもっと調べた。
「男を好きになる男もいる!という」
僕はこの時はっきりひろとが好きってことを理解した。
「ひろと~!おまえ遅いって!」
そういいながら男子はひろとにふれる。
少し妬みがあったけど。
ひろとが元気そうならいい、
「ひろとっ!!」
「ねぇ目を覚まして 、」
ひろとは交通事故でしばらく目を覚まさなくなった
何年も目を覚まさなくて。
でも気持ちは変わらなくて。
目を覚ましても告げられたのは
「記憶喪失ですね」
失望して、でもひろとが生きててよかった、って思えて。
また戻ってくれるよね。
いつも通り今日も話しかける
「ひろとおはよう!」
「おはようございます、 」
敬語なのも、名前を呼んでくれないのも、全部が違和感。
「明日退院します」
ひろとは照れくさそうに僕に告げる。
「そうなんだ!ひろと僕の家来ていいよ!」
「あ、ありがとうございます!」
何回も僕の家来てくれたのに、覚えてないのかな笑
翌日、家に呼んでそのままひろとに僕を監禁してくれないと刺すと脅した
記憶喪失を利用して。
無理やり好きに人を扱ってよかったのだろうか。
「貴方、男の子だったんですね」
家に連れて初めて言われた言葉。
なにもかもがひろとじゃなくて嫌になる。
どこか欠けていて、埋まらない。
名前を教えたら
「涼ちゃん」って
昔と同じあだ名をつけてくれたんだ 笑
「涼ちゃんと触れてると
懐かしい感じがする、」
泣きながら話しかけてくれるひろとは昔とちっとも変わってなかった。
「涼ちゃんがいないとダメな気がする」
NEXT⬇♡100