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息抜き短編シリーズ

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1

第1話[冬の思い出]

♥

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2023年01月22日

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息抜きに書きました、

某実況者さんのお名前をお借りしたものです。

ご本人様とは関係ありません。






トンview

やっとグルさんが溜め込んでいた資料が終わった

あいつのせいで何徹したと思ってんだ

それなのにあいつは呑気にオスマンとエーミールと

お茶なんかしやがって クソが


「ふぅ…..」

書記長室に1人 ただ溜息だけが響く

ふと

窓に目を向ける  もうこんな時期かと

しんしんと降り積もる雪を眺める

この時期になると思い出す 幼い頃 士官学校時代

グルさんとよく雪が積もった日

広い庭を駆け回っていた ギャーギャー言いながら

雪に足を取られ何度も転んで顔面から突っ込んで

その度に2人で顔を見合せて笑っていた

懐かしい


数分経ってさっきより少し雪が強くなっていた

ゆっくりと机に手を置いて立ち上がる 腰が痛い

少し覚束無い足取りで窓の傍まで行く

1面雪景色 まさに白銀の世界 美しい


何故か その美しさに触れたくて触れたくて仕方ない

鍵のかかった窓を開け窓の縁に手を置く

暖房で暖かくなっていた部屋が一気に冷える

ただその寒さが心地よかった

窓から構い無しに入ってくる雪が綺麗だったでも

これだけじゃ欲求は満たせなかった

窓からぐんと体を乗り出して手を伸ばす

このまま落ちてしまいそうだ

でもそんなことは気にしない どうだっていい

そのまま あまりにも美しくしばらく見惚れていた

コンコンコン)))

雪を集めようと手を仰ぐ

少し冷たい

カチャ))

[トントン?]


「ルイ…」

振り向くと そこにはルイの姿があった

気づかなかった 普通に

[…..あんまり長居しないでよ…風邪ひくよ?]

[徹夜したばっかで免疫下がってるんだから]

その通りすぎて流石に耳が痛い

「…..せやな わかっとる」

[…そう…ならいいんだけど]

彼女の心配してる少し下がり気味の眉が可愛い

なんなら顔が可愛いてか全て

グルさんが惚れるのもわかる

白すぎる肌で少し心配にはなるが それにちょうど

合うくらいのグルさんとはまた違った

暗めの赤い目 血のように真っ赤な目とは違う

彼女の雰囲気そのものを表したような目だった

[トントン?どした私の顔ずっと見て]

「綺麗やなって…..思て」

[…..え?]

何の気なしにポロッとでたその言葉に自分も驚いた

彼女はぽかんとしてこっちを眺めるやっぱり可愛い

[ぁ…..そう…なの…..ありがとう]

流石の対応力なのかもしれない(?)

[あ、資料、資料終わった?]

まるで正気に戻ったのかのように彼女は話を戻した

「あ 終わったけど まだまとめとらんわ 直ぐやる」

[いいよ私やる、休んでて?]

「でも…..」

[しんぺい神様に言うよ]

「ヒュッ…..」

それだけは勘弁だ お願いだから辞めてくれ

[素直に言うことを聞きなさい]

「はぁい…..」

腑抜け返事をして素直に窓を閉め ベットに向かう

少し前に四徹した時 珈琲を入れようと

隈ガンガンで少し部屋を出た時 神に見つかった

そのまま連行されて医務室で寝かされた

さらに良い年したおっさんの添い寝付き

起きた瞬間おっさんの顔面が1番に入ってきたのは

流石に吐き気がした もう二度とバレないようにする


彼女がとんとんと資料を整える音が鳴る

「ありがとな」

[いいんだよ、いつもやってくれてるし]

「おん」

俺が座っていた所に座って作業している

横顔がキレイだ 正面から見た時とはまた違った

正直目の保養。





ルイview

やっとトントンがベットに入ってくれた、一安心

グルちゃんから最近トントンが寝てないと言われ

行ってこいって  なんで???

お前が行けや(((


何となく横から視線を感じるまぁ…どうせ私の顔を

見てるんだろうけど….見ていい事あるのかな….

少しトントンが気になって目だけ横に向ける

あ  目合った

照れてる可愛い

なんとも子供らしさを感じてしまう

私より年上だけど 言うて大差はないのか

士官学校の時よりも随分大人に

なったなぁと思い

しょんぼり あの時期のトントンが懐かしい

素直で 積極的で 元気で 面倒見が良くて

私がトントンと同じクラスになる前までずっとトップ

だったと言っていた 私が首席を取ったらしい

なんかごめん。



トントンview

[終わったよぉ〜]

彼女が気の抜けたような声でそういう

「ありがとな…..」

あまりにも眠くて少し眠ってしまっていたようだ

まだ眠気が残っている

[戻るわ]

「はぁーい」

[あ トントン]

「ん?」

何かを思い出したように俺の方に駆け寄る

チュ

「ふぇ…」

彼女が唇が触れる程度の軽いキスを額にした

[ゆっくり休んでね、おやすみなさい]

彼女にとっては当たり前なのだろうか

おでこにするのは友情か せやな


彼女は特に何も無いように

そのまま背を向けて部屋を出ていく

ガチャ パタン

なんだ今の 恥ずかしい


でも可愛い

日記に書いとこ




冬の思い出

おわり


追記:私は総統様の左腕(?)第1話閲覧数200超えました

ありがとうございます!!!

ハートとかまじ感謝です!!!!!!!

ここまで見てくれてあざした

おつしん

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