「敦くん、もしや君……そういう子がタイプだったのかい?」
戻ってきた太宰治。
その言葉を聞き、
「えっ…」とドキドキしている私。
顔が茹でダコレベルに赤い敦くん。
ニヤニヤの太宰治。
「なっ…。そそそそそそそそうですねッ!」
『なんで????否定して良いんだよ!?』
「事実だし…それに、僕ッ、あなたのこと5年3ヶ月22日3時間50分ずっと見てきたんです!」
いやいやいや具体的すぎないっ!?
でも、そんなとこも
『好きぃ………』
「りょっ両思い…!?」
「敦くん、」
黙っていた太宰治が急に水を指すように言葉を放った。
『仕事もあるだろうしそろそろ私のこと降ろそっか?』
「…はい。」
しょげんなよ…可愛いがすぎるだろぉ!!!
「待っててください。僕の準備が整うまで。」
「僕は一度、探偵社に戻ります。」
『えっ…あっうん。気をつけてね。』
よくわからないけど返事しとこ。
「それじゃあ、あなたはこの私が送り届けします。」
「お手をどうぞ?麗しきお嬢さん?」
『…ひ、とりて帰れます。ありがとうございました…。』
「いや、私が送りたいんだ。さぁ、行こうか?」
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