【お仕置】: nkkr
nk視点
nk「ちょっと…」
kr『ん〜、?ッ~…?』
nk「何回目?」
特有の匂いを身に纏い寝転がる彼に話をしようと試みる。
でも、彼はいつも通り話す気が無さそう。
nk「やん、ちゃんと聞け 」
kr『どぅ、したの…っ?』
nk「あのなぁ…、」
こちらも話す気が失せてくるが、ここで負けては埒が明かない。
今日こそは根気強くいってみるしかない。
nk「帰りが12時過ぎそうな時は連絡してっていつも言ってるよね?」
kr『ぅ、〜んッ…っ』
nk「ね、本当に聞いてる?」
こんな状態なら素面のときに話せばいいじゃないかとも思い、一度話してみたものの結局連絡は来なかった。
聞こえてるのかもわからないけれどとりあえず話す。
nk「門限とかじゃないから、連絡してくれればそれでいいの」
nk「次から忘れず連絡して、わかった?」
kr『わかった~、っ…』
絶対わかってない。
nk「はい、お仕置コースです」
kr『ぅえ〜ッ…なん、ぇ…っ』
あれから1週間、現在時刻は11時57分。
未だ彼からの連絡なし。
そんな時、ひとつ通知音が鳴った。
慌てて確認すると一緒に飲むと言っていたしゃけから。
“ なかむはどこまで知ってんの? “
” きりやんが連絡しない理由 “
連絡しない理由?
どこまでもなにもないだろ。
酔って忘れてるだけじゃないのか?
また放置でもしないとわかってくれないか、なんて考えていれば更にメッセージが送られてくる。
” あいつ、わざとだぞ “
ほう。
そうとなれば話は別だな。
今日は彼の帰りを待たずに寝たフリでもしてみよう。
kr『ぁれ、っ…なかむ、ッ?』
扉越しに聞こえる声に耳を傾ける。
酔ってはいそうだが、声の感じがいつもと違う。
静かに扉が開いて部屋の外の光が入ってきた。
同時に目を瞑って眠ったふりをする。
kr『なかむ、っ…?』
kr『ね、ぇ…ッ』
kr『ッごめん、なさい…っ』
nk「なにが?」
kr『ぁ、え…っ?』
起きてたの、なんて言わんばかりのケロッとした顔で見つめてくる。
酒臭さはあるが表情からしてそこまで酔っていない。
いつもこのくらいだったのに演技してたってことなのか。
nk「それは何に対するごめんなさいなの?」
kr『んぇ、っ…』
nk「連絡しなかったことに対するごめんなさい?」
nk「それともいつも連絡しなくて俺が呆れちゃったと思ったから?」
kr『りょうほ、う…っ』
nk「嘘だよね、違うでしょ」
kr『へ、…っ?』
nk「なんで嘘つくの、ちゃんと答えて」
未だバレていないとでも思っているのか、頭の上にはてなを浮かべて俺から目を逸らす。
nk「今まで連絡をわざとしないで、酔ってるフリして誘ってました。ごめんなさい。」
nk「じゃないの?」
nk「本当に連絡忘れてるにせよ、わざと忘れてるにせよ、とりあえずもうお仕置制度は撤廃ね 」
nk「ヤりたいなら素直に誘えばいいじゃん、嘘までついて心配させないでよ」
kr視点
達しても達しても止まらない振動に腰が逃げた。
無理やり付けられた口枷のせいで、開きっぱなしの口から涎がつらつらと垂れている。
自分の姿を想像しただけで情けない。
そんなことを考える度、脳内にばちばちと強すぎる電流が流れる。
kr『ゃ”ッ、あッ”っぅ”~ッ、ぁ”♡』
kr『ん”ッぉ、”っ~、ぁ”ッっや”♡』
nk「おもちゃだけでくたばんないでよ」
kr『ッぁ”、や”ぁ、ッ”や”っ~♡』
nk「さっきからいやいや言ってるけど、こうして欲しかったんじゃないの?」
この状況での問いかけになんか答えられるはずもないのに問いかけ続けてくる。
頭も機能しなければ口の動きだって制限されて。
閉じることのできない口から涎と共に舌も重力に従って落ちていた。
nk「俺の事すき?」
kr『ッぅ”、いッ、ぅぃ”~“ッ♡』
nk「あはっ、ちょー可愛いんですけど」
微睡みの中で何かがぐずぐずと渦巻いていた。
コメント
2件