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一番近くに
俺は産まれつき耳が悪い
だから周りに合わせるのが苦手だ
だから中学になってからは部活には入ろうとしなかった
普通に、みんなと同じように人生を楽しみたい
小学校の時は善意で助けてもらっていた
みんなに特別扱いされた
けど、それが嫌だった
それを 理由に喧嘩になってしまったり、みんなと同じように楽しむことができていなかったからだ
だから、あまり人とは関わりたくないと思っている
中学に入ってから一年生を部活に誘う勧誘会があったが、俺は声をかけられなかった
、、、まあ、それもそうか
『あいつ、勧誘会に参加してなかったらしいぞ 』
『いや、参加はしてたけど声はかけられなかったらしいねw 』
、、、正直、聞こえないから何入っても良いと思っているのだろうか。
俺は産まれた時からずっとこれを経験している。
こう言うのは、目を見れば分かるんだ
みんなが何を思っていて、何を話しているのか。
大体わかる
だからと言って、悲しくないとは思わない。
なんだか、みんなと同じようにできていない気がするから。
、、、こんなこと考えても、あまり良い気分じゃないな
キーンコーンカーンコーン
ーそろそろ家、帰ろうかな
靴箱へ向かう途中、肩を掴まれた。
びっくりして、バランスを崩して尻餅をついてしまった。
見上げると、背の高い女の人が1人。
こんな姿を見せるのは、正直恥ずかしい
『大丈夫ですか!?』
驚いている顔。きっと大丈夫か聞いているのだろう。
俺はポケットからメモ帳を取り出して、ペンで{大丈夫ですよ}と書いた。
女の人はほっとした様子でチラシを渡してくれた。
女の人は、俺のメモ帳に何かを書きたそうに仕草をしてみせた。
メモ帳とペンを渡した
女の人は、{部活の勧誘会に参加できてなくて、、、よかったら、部活に入ってみませんか?}
正直、驚いた。
この人は、俺が耳の聞こえない人だとわかっている はずなのに、、、
メモ帳とペンを返してもらうと、俺は
{俺は耳が聞こえません。俺が入ってもきっと、役には立たないですよ、、、}
と書いた。思ったままを率直に伝えた方がいいと思ったから。
女の人は、そんなの関係ないです!と俺に伝えるように、大きく笑いかけてくれた。
ああ、この人は、俺の気持ちを理解してくれておると思った。