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・irxs nmmn という言葉に見覚えのない方は閲覧をおやめ下さい。
・本作は🎲様の二次創作連載となります。その為、始めから見ることをオススメします。
・BL表現等❌
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No.1 上質な紙
手渡された紙。触るだけで分かってしまうほどなめらかで、この世界にまわっている物とは格別なのだ。
2つ折りにされたそれを開くと、紙の中心に桃色の点が打たれ、それを起点として左上に青い点、右下に赤い点が打たれていた。
右下がりのグラフのように見えた。
目線を上げ、先程の人に話しかけようとしたが、いつの間にか消えていた。
それどころか、どこに居ても目立ちそうなあの衣装すら見当たらなかった。
考えていても仕方がない、と席を立ち場内をふらつき始める。
確か名前はアーテル。彼を探すついでに、この紙の意味の散策でもしよう。
だが、そこで運が尽きたのか……
🍣 ちょっと待ってここどこ
結婚式場より遥かに広いこの会場。
それはそうだ。迷うに決まってる。
🐇 あれ、どうしたんですか?こんな所で…
突然目の前に現れた、見覚えのある白銀の髪。彼こそが探していた張本人。
🍣 あ。アーテルさん!!
🐇 もう認知されとるんすか…早いですね
そう言いながらさりげなく手を取ってくれる彼。俺はその手を取り、立ち上がった。
諦めて地面に座り込んでいたのだ。
どうやら話を聞いてみると、ここは関係者のみが入れる裏の通路らしい。
どうやってここに迷い込んだのか自分を疑い始めた頃、やっとアーテルさんの服装が先程と変わっていることに気がついた。
🍣 アーテルさん、服替えた?
🐇 ああ、もうステージ上には立たないのでね
🍣 でも仮面は変えないんだ
🐇 ええ一応…。
ふと、この人に会ったら聞きたかったことを思い出した。先程貰った紙は左手に持ったまま。
🍣 アーテルさん、これ、期限いつまで?
紙をトランプのように持ちひらひらと揺らす。 すると返ってきたのは、
🐇 この舞踏会が終わる時までですかね
🍣 …今の時間は?
銀色に輝くチェーンの付いた懐中時計を腰から引き出し、伏し目で見つめ始めた彼。
🐇 …舞踏会が終わる15分前ですね、笑
🍣 え、えっそんなん無理じゃんか…!?
急に焦り始めた俺。すると彼は俺の右手首をがっちりと掴み、俺を引っ張りどこかへ向かった。
🍣 あ、帰ってこれた…ありがとうアーテルさん。
🐇 舞踏会は終わってしまいますが、またやりましょうね、ゲーム。
🍣 勿論です!
ゴーン、と鐘の音が鳴り響く。
舞踏会が終わったのだ。
俺は貰った紙を大事に抱え大きな扉をくぐった。
周りを見渡すと、まるで貴族が食べるディナーのような豪華な料理。
それから、華やかな衣装を纏った人々。そしてその人々は皆、輝く仮面を付けていた。
そう、ここは仮面舞踏会会場。
そんな非日常な景色に見とれていると、ふと壇上に人が立った。
スラリと長い足に、黒いスーツをびしっと決め、深い青、まるで海底のような色をした仮面を付けていた。
「皆様ようこそお越しくださいました。」
「今日は身分も自分も忘れて楽しんでくださいね?」
そう言い残し、まるで俺らを皮肉るように美しく降壇していった。
それから30分程たった頃だろうか。
少し休憩する為に椅子に座っていたところ、怪しげな雰囲気を纏う男性に声をかけられた。
「もしよろしければ、私と賭けをしませんか?」
コメント
2件
初コメ失礼します! 紙の意味分かんなかった💦 最後の方の青い瞳の人は🎲🤪くんかな??(違ったらごめんなさい、)