コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
長め
低クオ➡︎
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
翠side
AM5︰30
一定のリズムでなり続ける音で目が覚める.
今日も憂鬱な一日が始まる.
まだ重たい瞼をやる気でこじ開ける.
昨日少女漫画を寝る前に読んだからか
寝不足だ.
少女漫画を読むといつも思う.
『私もこんな恋愛出来たらいいのに.』
小学生の頃の私は高校生になれば自然と
あんな恋愛ができるって思ってた.
でも現実は違う.
彼氏なんて出来ないし.男子と喋る事すら
あまりない.
そして叶わない恋だってある.
準備を終え登校路につく.
まだ目を覚ましていない街を歩く
『今日はなんの授業があるっけ?』
『あれ教科書忘れたかも』
『早く会いたい』
そんなくだらないことを考えながら
少し歩くスピードを早くする.
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今日も私が一番乗り.
私が一番に来るのはちゃんと意味がある.
その意味っていうのは、
ガラッ
阿「あ、天崎.おはよう.今日も早いね」
天「あ、阿部せんせ、おはよございます.」
阿「なんでいつもこんなに早いの?」
(教卓に荷物を置き)
天「う~ん…」
天「話したい人、が居るから?」
(照れくさそうに笑い)
阿「へいいじゃん.そうゆう青春?っていうのかな.シンプルに憧れる」笑
天「青春って程じゃないですよ.」笑
阿「話したい人って同じクラスの人?」
天「秘密で~す.」
阿「え~そこまで焦らしといて~?」
この時間が永遠に続けばいいのに.
このまま教室に誰も入ってこなければ
先生と2人っきりで居られるのに.
そんな事を思っていたら元気よく挨拶する声
が耳に入ってきた.
佐「おはよーございまーーーす!!!」
天「わっ…」
阿「佐久間朝からほんと元気だよね」笑
佐「おっ、阿部ちゃん先生おはよー!」
阿「おはようございます.ね。」笑
佐「小さいことは気にしない~」
佐「あ!!翠!おはよ!!」
天「さっくんおはよう.ほんと元気だね.
羨ましいくらいだよ.」笑
佐「えぇ~まじか!俺は翠くらい大人しい子が好きだよ.」
天「私は大人しいっていうか陰キャだけどね」笑
阿「天崎は陰キャじゃないと思うけどな~」
佐「だよねだよねー!」
(荷物を置き翠の横に座り)
阿「あ、忘れ物してきちゃった.
ちょっと取りに行ってくるね.」
佐「行ってらっしゃーーい!」
佐「ね~翠ー?」
天「なに?」
佐「翠はさ~好きな人居ないの?」
天「え~なに急に」笑
佐「うーん、なんとなく?」笑
天「さっくんはどうなの?」
佐「俺~?俺はねぇ~居る.」
天「いるの?!」
佐「何びっくりしてんだよ!」
天「んや、なんか意外.」
佐「なんだよそれ~このやろ!!!」笑
天「ちょやめてよ~!」
天「さっくんの好きな人.どんな人なの?」
佐「んぇ~.優しくて~、可愛くて~、」
佐「だめだ!いい所が沢山ありすぎる!」
天「なにそれ.そんな子いるんだね.憧れちゃうな~.」笑
佐「…。うん、」笑
阿「ただいま~」
佐「おかえりー!!」
佐「何取りに行ってたの~?」
阿「これこれ.でっかい三角定規」
佐「お~!貸して貸して~!!」
佐「見て~!伝説の剣~!!シャキーン!」
天「あははっなにそれ!」笑笑
阿「天崎ツボ浅っ!」笑
佐「いやちょっと、俺自身もそんな笑ってくれるとは思わなかった」
天「だって面白いもん」笑
さっくんの謎行動に爆笑した私もよく分からないけど.
阿部先生が私の事を見て笑ってくれた事が
凄く嬉しかった.
ガラッ
生徒A「おはよーございまぁす」
阿「あ、おはよう」
話していたら結構な時間が経っており
みんなが次々と教室に入ってきた.
さっきまでの静かな空間が嘘みたいだった.
ガヤガヤ
今日も阿部先生は安定にかっこいい.
授業の準備をする阿部先生に視線を奪われる.
このままずっと見つめられたら.
佐「…」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
NEXT