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甘々3割。真面目7割な中太。苦手な方回れ右推奨。
十月三十日。
、、そう。今日はハロウィン前日。ヨコハマ街にもココ最近になってハロウィンに関する看板や置物、イベントが至る所で行われている。街がハロウィン色に染まる中、俺は執務室でここ数週間出張で溜めた書類を片していた。…
中「あー、”…終わらねぇ…」
かれこれ6時間。机で。書類を。かつ丁寧に。流石に普段から鍛えている身体も腰や、手首から微かに悲鳴が聞こえてくる。
少し休んだ方がいいという身体からの警告なのかと認識した俺は椅子にもたれ掛かり執務室の窓から見える街をぼんやり眺めることにした。夕焼けでビルに橙色の光の線が無数に掛かり、このヨコハマをまた一層輝かせた、眺める中で部下は今確り任務をこなしているかどうか、芥川はまた無茶をしていないか等がチラついた。そしてふと、” 彼奴 ” が浮かんだ。
何時も俺を何かしらで小馬鹿にしてきやがる。
何をしていても、呼吸さえしていても無性に腹が立つ相手。
唯一の相棒。
4年前、急に組織から消えたかと思えば。のうのうと現れたクソ野郎。
そして。
俺の愛おしい恋人。_
彼奴は今何をしているのだろうか。
入水?
心中の誘い?
それとも同僚に説教を受けているのか…、、
まぁ、自×をしているのは八割あるな、(微笑。)
そんなことを思って居たら電話が鳴った。何事かと端末の画面を見たら
” 糞鯖 ”
の2文字。
噂をすればと少々呆れながら電話に出、
中「何だ?、」
太「!、今日は直ぐに出るなんて何かいい事があったのかい?、何時もは5コール位しないと出てくれないのに。」
中「嗚呼…その件は悪ぃ。何時も手前が掛けてくる時間帯忙しいからな、中々出れないんだよ。今日はなァ、、気分だ。」
太「ふーん、……ま、いいや。それより明日空いているかい?」
此奴が俺の予定を聞くなんて、、久しぶりだな。
中「あ〜、…午後なら空いてるぞ。」
太「本当かい?、ふふ、なら午後君の家に行くから待っていて呉給え。」
中「嗚呼、分かった。」
太「じゃあまた明日。」
中「おう。」
そう俺が呟いた直後、耳元から通話が途切れる音がした。
中「、、太宰。何だか嬉しそうだったな。、、蟹、用意しとくか…」
そして俺は明日の為にも又机に向かい、ペンを取った。__
1話 十月三十日 _
𝐹𝑖𝑛.
次回もお楽しみに。