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死ネタ 潔が死んでます 潔馬か馬潔
馬狼も結構デレます
あれは潔の誕生日、4月1日のことだった。
潔が毎日の日課の散歩をしている時に車道に飛び出した少年を庇って車に轢かれた。
俺は生憎その場に立ち会うことが出来ずに、いつも見ている朝のニュースで潔の死を知った。
それから1年が経った。
今日は8月15日、今日のような明るい太陽を見ているとあいつのことを思い出す。
時計を見ると、もう24時を回っていた。
「寝るか…」
そうして俺は深い眠りについた。
「う…ろう…ばろう!」突然聞き覚えのあるあいつの声が俺の耳に届いた。
上を見上げるとそこにはもういないはずの潔がいた。
「潔…?」
「よっ!馬狼」にこやかに笑う。
潔だ。死んだはずの潔が目の前にいる。…いや、そんなはずねぇ。これはきっと夢だ。
「ちょっと話しようぜ」
「天国ってほんとにあるんだな、神様に会いに行きたい人がいるって言ったらOKしてくれたんだよ!」
「…そうか」もうこれが夢でも構わない。潔と話がしたい。
俺も潔に伝えなければいけないことがあった。
「…でさーそれが…おもしろくてさ!」潔はなにやらたくさん話していたが目の前に潔がいるという感動でよく聞き取れなかった。
「あー…俺そろそろ帰んなきゃだわ」
「…もう帰るのか」
「ごめんな」
「…次はいつ来るんだ」
「んー…来年のお盆かなー」
「そうか」
「じゃ!またな!」
「…ッ…待て」気づくと俺は泣いていた。
「…泣くなよ馬狼、また来年会えるんだし」
「お前に言わなきゃいけないことがあるんだ。」
「ん?何?」
「潔、愛してる」
潔は目を見開いた。そのあと口を開いて何かを言いかけたがその瞬間俺は目が覚めた。
ーー俺も愛してるーー
そう聞こえた気がする。