類と一線を超えてしまった。その時はナカに出してもらって……類、孕んじゃうって……でもほんとにオレのお腹に赤ちゃんがいそうで、新しい命が宿ってるんだな。きっと。
オレと類は思い込みが過ぎて、産まれてくる赤ちゃんどんな名前にしようかとか…ショーが好きなんだろうなとかピロートークを続けていた。
その話してる途中に夜食べたものが気持ち悪くなってきて、口に手を抑えた。
「う”っ……」
「司くん!?……大丈夫かい?!」
慌てて類はオレをトイレに運んでくれた。トイレに行ったとたんオレはすぐに吐いてしまって、類はオレの背中を指すってくれた。
(これじゃまるで悪祖みたいじゃないか)
やっと落ち着いた。オレはこれからこの苦しみに耐えなきゃいけないのか?さすがに苦しい。
そういや待てよ。オレたちまだ学生じゃないか!?しかも2年生、卒業までまだまだあるじゃないか!!
「司くん……学校どうする?僕たちまだ一応学生だよ。」
「行けるときは行きたいけど……でもいつ気持ち悪くなるか分からない。だから、休学がいい。」
「じゃあ僕も一緒にいてあげるよ。」
え、どうして辛いのはオレだけなのに、体調が悪いのはオレだけだぞ。しかも類はここに転校してきたばっかりじゃないか。なのにどうして、?
「なんでだ?」
「司くんと一緒にいたいから、一緒に居て司くんの不安も一緒に乗り越えたい。」
「どうして……これはもしかしたら想像妊娠なのかもしれないんだぞ?」
「いいよ。僕はとにかく司くんの体調が良くなるまで一緒にいる!」
類ってこんな優しかったっけ?いつも優しいけど、こういう時はちゃんと男なんだな。頼もしい…。吐いてすっきりしてトイレから戻る時オレは類の背中に張り付いてしまった。
「司くん?どうしたの?可愛いね。」
「ありがとうな。類は頼もしいな。大好きだぞ。」
「ふふっ僕は愛してる。お部屋戻ろうか。ここ、寒いからね。」
そしてオレと類は部屋に戻りオレは水を飲んでいた。そして類は何か思いついたような顔をして近づいてきた。
「ねぇ、司くん。司くんさ、僕の「ダーリン」って言ってよ。」
「え?」
「僕は司くんのこと「ハニー」って呼ぶからさ。」
どういうことだ?オレは類のことをダーリンって呼んで、オレは類にハニーってよばれるのか?
オレが類のことダーリンって言うのは別にいいが……
「だめ。類……名前で呼んで。オレが類のことダーリンって呼ぶのは全然大丈夫だが、」
「おやおや、そんな可愛いお願い事には断れないね。ふふっ…」
「あ、でもそれ家とか2人でいる時だけだからな!」
「え~」
全く…困ったものだけど苦ではないからな。まぁいいか。にしても、そろそろ眠くなってきたな。
「る…だ、だーりん、眠い」
「あ、さっそく呼んでくれた!ふふっ…そっかもう寄る遅いもんね。妊婦さんに、無理は良くないよ。僕も寝ようかな。」
「おやすみ♡司くん。」
*
司くんは寝てしまった。最初は類って抜けないかなって思ったけど、案外早く言ってくれた。可愛いかったな~!照れてたけど。
僕も司くんに心配をかけるのは良くないからそろそろ寝ようかな。
-2ヶ月後-
そういや、夏休み終わったけど僕ら休学してたな。……司くんに触れたい、ナカにいれたい。でも司くんは妊婦さん。だめだめ…。
「だ、だーりんどうした?」
「あぁ、司くんおはよう。ちょっと司くんに触れたいなって…思っただけ。」
*
触れたい、でもお腹には赤ちゃんがいるから出来ない。体調もまだ優れてはないし、なにか出来ること。
「性欲処理がしたいなら手伝ってやる」
「え、?でも司くんは…」
「大丈夫だ。でも……せめてゴム付けて。」
*
え、でも司くんは、お腹に赤ちゃんが……、ナカに出したいけどこれは司くんの赤ちゃんのことを思ってゴムを付ける。でもまず、妊婦さんが性行為なんてやっていいのかな?
だからと言って他の人のところに行くのら有り得ない。
う〜ん。
待って、そういや今日用事あるんだった。まずい司くんに行ってない。
「あ、あの、司くん。そういや、今日僕用事あるの思い出して……。」
「え、急過ぎないか?」
「ごめんね。出来るだけ早く帰ってくるから。」
そう言って僕は家を出た。その間に司くんがなんか変なことしてないか不安で仕方ない。
*
類が用事があると言って家を出ていった。GPS……なんだ、神代家か、良かった。
……でも、類の性欲処理…オレは類とヤリたい。他の人のとこに行くなんてやだ。じゃあ子供を流すしかないのか?それか妊娠してる感覚を無くせば……ヤリたいのは分かるオレだってヤリたい。類に触れて欲しい。から、でもでも……どうしたらいいんだ…あぁ、……えっと逃げる?でもやだ類と離れたくない。しぬ?でも類といたい。し、それに出来ないし。
そしてオレは段々パニックになってきて、類に聞きに行くために、部屋を出た。只でさえ、床は滑るのに靴下を履いて走るからもっと滑りやすい。そして気持ち悪くなってきて、パニックで、階段を降りている途中……
スルッ……!!!!
あ、あっ……落ちた……落ち……あ……
「痛い……!!痛い……類……痛い!!たすけ……痛い……類!!」
そして全然階段の真ん中辺りで滑って落ちた。
そしてオレは階段から落ちて…「流産」という言葉に頭によぎった。はぁ……はぁ……どうしよう……あ……類……う、気持ち悪い……と思った同時に吐いてしまった。でももう意識が飛びそうで……。
……
はぁっ……!!…はぁ……はぁ……あ…う、あ。
「類……。」
「あ!司くん!良かった…。目覚ましてくれて……」
そして類はオレをぎゅってしてくれた。そして、ふと、お腹を見ると前まで少し膨らんでいた。お腹が凹んでいて、オレは顔を青ざめた。
「あ……ぅあ……ごめんなさい……ごめんなさい!!…だーりん…類……ごめんなさい!!せっかくの赤ちゃん!!…ごめんなさい……許して……」
「うん…大丈夫だよ。」
大丈夫って言った類の顔が少し寂しそうな顔をしていた。
「ごめんなさい……ごめんなさい……はぁ……はぁ……許して……。」
「うん大丈夫……大丈夫だから…。」
「僕が変なこと言っちゃったからかな。妊娠中の司くんに…。僕の方こそごめんね。あと少し家を開けちゃってごめんね。」
こんな狂った考え方最初からおかしかった。男が妊娠出来るなんて…今の技術じゃ、男に子供は産めない。
そしてその後…類はオレのメンケアから介護まできちっとこなしてくれた。そしてオレの体調は段々と回復してきた。でもそれまで性欲処理なんてどうしてたんだ…。
「なぁ…だーりん、あの後…1回もしてないけど…どう抜いてたんだ?」
「あぁ、さすがに我慢は良くないから司くんが寝てる間とかに1人で抜いてたよ。」
「そうなのか。じゃあもうその必要は無いな。オレはもう回復したから、まただーりんとヤレるぞ!それにオレだってヤリたいし。」
*
良かった……司くんの体調が治って、もうこんな狂った考え方なんて捨てよう。そうすればいつでも出来る。じゃ、さっそく誘おうかな。
ふふっ……もう司くんの僕へのだーりん呼びは慣れてきたような感じだし。だーりん、だーりんって呼びながら喘いでくれるかな……?
想像しただけで、可愛い……。このままやっぱり監禁したい。
「司くん…今日夜どうだい?」
「…あぁ!もちろんだぞ!だーりん!期待しているぞ!」
「あぁ!もちろん!」
コメント
2件
え、好き…まじで神…
ダーリン呼び…最高かよ!((