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「いやー美味しかった!」
「やっぱり夏はかき氷に限りますね!」
「じゃあ先泳いでるから^^」
「ちょ…トラゾー!」
そんなこんなで皆着替え、
「行くぞー!」
ザパーン
「先行かないでくださいってぺいんとさん!」
ザパーン
「行くぞー!」
ザパーン
クロノアさん視点
「みんな元気だなぁ…ん?どうしたんだろう」
そこには数名の救急救命士のような服を着た人たちと、俺達とあまり年の変わらない背丈の男の子達3人が揉めていた。
「…ちょっと見に行ってみるか」
ぺいんと視点
「あれ?クロノアさんは?」
「トイレにでも行ったんじゃないですか?」
「いやいや、トイレ行くなら流石に言うでしょ」
「まぁ、僕たちが聞こえなかった可能性もあると思うし…ちょっとクロノアさん探してきます!」
「ミイラ取りがミイラになんなよー」
「わかってますー!」
そういってしにがみはその場を後にした。
数十分後。
「…流石に遅くない?」
「ちょっと俺も見てくるわ」
「えっトラゾー!」
気づくとトラゾーは爆速でもう浜辺の辺りまで泳ぎきってしまっていた。
「はぁー…皆心配性だな全く」
俺は1人になって目のやりどころもなくゴーグルをつけて海の中へ潜っていた。
(みんな大丈夫かな…溺れてなければいいんだけど)
すると、海の中に光に照らされて光っているゴーグルが見えた。
(え?もしかしてあれ、人?)
全体を見てみるとそれは間違いなく人で背丈は俺達と相違はなく、明らかに溺れているように見えた。
(もしかしたらクロノアさん?!)
そう思い、俺は必死で海の底まで泳ぎきり、息が続かなくなりそうなところを、必死でもがきどうにか海の上に運んで、さっきまでしにがみが乗っていた浮き輪を通した。
「大丈夫ですか?!」
クロノアさんではなかったが、顔色はとても悪く、気絶していた。しかし、脈はあったため、
「一旦陸に上げますね!」
そういい、浜辺にその人を持っていき、砂浜の上に寝かせた。
「どりみー!」
浜辺を沿って自分が運んできた人と同じぐらいの背丈の人が三人と救急救命士の人、そしてトラゾーとクロノアさんとしにがみも一緒に走ってきた。
「だいじょぶかどりみー!」
「あ、あのその人顔色も悪いし、気絶しているようなので、あんまり揺さぶらないほうがいいと思います。」
「そうだよ、きょーさん!一旦この人に感謝しないと」
「ありがとうございます。何かお礼でもした方がよろしいでしょうか」
「あぁいえ。人影が見えたので頑張って引き上げただけです」
「ぺいんとさんの姿いきなり見えなくなったと思ったら人命救助してたんですか?!」
「まぁね〜」
「あまりにも危険過ぎるって!もしかしたらぺいんとも溺れてたかもよ…」
「逆にクロノアさん何してたのって!」
「えっと…」
「その話はこちらからさせていただきます。」
そういって救急救命士の方が口を開いた。
そして、もう一人の方が、説明を始めた。
「まず、私達に高校生男子が海で溺れていると通報が来たので、海の上をヘリでサーマルスコープを用い、熱源を探していたのですがそれらしい熱源を発見することができず、取り敢えず説明を…というか揉めていたら、そちらの白髪の方がどうしたのかを訪ねてきまして、そのすぐ後にそちらの女性…?ともう一人の黒髪の学生の方が、白髪の男性に他の人の話の腰を折るんじゃないと説教まがいな話をしていたところ、君がその溺れていた子を救出してくれたってところかな。」
「なるほど…要するに、クロノアさんがノンデリ発言をしてたところを見つけたしにがみとトラゾーが怒ってたら、俺が人命救助してきたってこと?」
「そーゆーこと」
「えぇ?」
「まぁ兎にも角にも、人命救助に協力していただき感謝致します。」
「いえいえ。ただのボランティアですので」
「その方は病院で治療を行い、退院後にはすぐに家に帰れると思いますので。」
「あの、どりみー起きました。」
「え」
「だから、どりみー起きました」
「ハイッ」
「えぇ…意味がわからないというのが心情ですが、見たところ外傷もありませんし…何したらこうなるんだ…」
「まぁ…こいつは元から体強いんで…」
「それだけで片付けるのは納得いきませんが、取り敢えずどこか痛いところもないという感じですかね…?」
「ハイッ何モ無イです大丈夫でㇲ」
その後、救急救命士の方は去っていきお礼としてなんか5000円もらった。
「やったぜ!」
「うわぁ〜ぺいんとさんがめっちゃ気持ちよくなってらぁ」
「そりゃあそうでしょ…人の命救ってんだから。」
「あの、本当に名前はぺいんとさんですか?」
「え、本当ですけどどうしたんですか?」
「ちょっと来てもらってもいいですか?」
「誘拐とかじゃなければ全然いいですよ!」
「じゃあそこの友達を連れてっても構いませんので。」
「ほな行くか!」
「ぺいんとさんほんとに行くんですか???怪しいですって…」
「でもまぁ、、、一応背丈的には同い年ぐらいだし…」
「死にはしないでしょ!」
「では行きましょうか。」
それからはよく覚えていない。なぜかいきなり岩陰に飛びそこから一気に上昇し大気圏を越えたのかというところで、そこには大きな王国があった。
おっつぬ