にきしろ りちょきゃめ
「……ニキがこの世界からおらんくなったら?」
唐突に聞かれた話題、なんともまぁ物騒で。
「え〜、でもまぁ、おもんないやろうな」
「ニキは俺の身体の一部みたいなもんやし」
「ニキがおらんと、俺正気保たれへんかもなぁ」
そう言ってしろせんせーは自分に呆れたように、眉を下げて笑った。
「…ボビーがいなくなったら?」
うーん、と顔を顰めて悩むニキ。
「無理かも」
一言、それに尽きる、らしい。
「ボビーがいなかったら俺の世界に色はないよ」
「それくらい大事」
「てか今ここにいるかも分かんない」
そんな時期が僕にもありましたよ、と言った彼はしろせんせーを思い浮かべて、愛おしそうに笑った。
「キャメさんがもしいなかったら?」
質問の意図が分からない、とでも言うかのような顔で悩むりぃちょ。
「え〜、なんだろう」
「…多分、恋人とかは出来てないね」
「キャメさんより魅力的で、素敵で、正直であんなにいい人人生でこれまで見たことないし」
恥ずかしげもなく言う彼。きっと彼の方が正直であると、キャメロンは思っている。
「りぃちょくんがいなかったら?」
えぇ…、と困惑したような声を上げた。
「…考えたくもないけど、」
「まぁ、多分俺もいないだろうね」
「りぃちょくんのおかげで俺、今ここにいるしさ」
りぃちょくんあっての俺だからね、と照れくさそうに笑いながら彼はそう言った。
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