テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
監禁という名の歪な同棲生活が始まって、一週間が経とうとしていた。
新一は、無駄な抵抗が更なる束縛を生むだけだと悟り、今は従順なフリをして快斗を油断させることに徹していた。
快斗「新一、今日の昼飯は何がいい?お前の好きなレモンパイでも焼こうか?」
新一「…ああ、」
かつてなら考えられないほど素直な返事に、快斗は満足げに笑みを深める。
彼は新一がすっかり自分に懐いたと信じ込んでいるようだった。
その傲慢さが、新一にとっては唯一の希望の光だった。
新一「(馬鹿が…俺がいつまでもお前の言いなりになると思うなよ)」
新一の計画は静かに進行していた。
快斗は新一にスマホやPCの使用を許可していた。
もちろん、外部との通信履歴は全てチェックされているだろう。
新一はそれを逆手に取った。
探偵事務所の仲間である阿笠博士にだけわかる、暗号化したメッセージを、一見するとただの日記アプリのデータに見せかけて保存したのだ。
『怪盗キッドの予告状』
の文体を模した、二人だけの暗号。
救出を求める座標と日時が、そこには記されていた。
決行は三日後。
それまで、快斗の警戒心を解き続けなければならない。
その夜、ベッドの中で快斗が背後から抱きついてきた。
快斗「なぁ、新一…」
耳元で囁かれる甘い声と、首筋を撫でる指先。
身体が意思に反してビクリと反応する。
新一「…なんだ」
快斗「最近のお前、すげー可愛いよな。ちゃんと俺のこと、見てくれるようになった」
新一「(見てるさ。お前の隙を、ずっと…)」
快斗は新一の身体を自分の方へと向かせ、深く口づけた。
抵抗しない新一に気を良くしたのか、快斗はさらに大胆になる。
快斗「もっと俺に溺れてよ。新一」
パジャマの中に忍び込んだ手が、熱を持ち始めた肌をゆっくりと撫で上げる。
番にされた身体は、主であるαの愛撫に抗えない。
新一「ん…っ、や…」
快斗「やじゃないだろ?ほら、こんなに熱くなってる」
快斗は新一の耳朶を甘噛みしながら、濃厚なフェロモンを放った。
脳が蕩けるような甘い香りに、新一の理性が少しずつ侵食されていく。
新一「はぁ…っ、あ…だめ、だ…んんッ♡」
快斗「何がダメなんだ?気持ちいいこと、してやるだけなのに」
熱の源に指が触れ、ねっとりと内部をかき混ぜられる。
その度に、悔しいのに甘い声が漏れてしまう。
新一「あ”ぁんッ♡そこ、ふかく…しないで…ッ///」
快斗「はぁ、本当に可愛いな、お前は…」
快斗は愉悦に浸りながら、自身の昂りをゆっくりと受け入れさせる。
身体が繋がる瞬間、新一は奥歯をきつく噛み締めた。
新一「(耐えろ…工藤新一。これも、全てはここから出るためだ…!)」
自分に言い聞かせながら、快斗が与える快楽に身を委ねる。
新一「あ”ぁ”ッッ♡♡イく、も、イっちゃうから…!は、やく…っ♡♡」
快斗「おねだり上手だな。いいぜ、一緒にイこうな、新一」
激しい衝動と共に、快斗は新一の奥で自身を解放した。
ぐったりと脱力する新一を抱きしめ、快斗は満足そうにその額にキスをする。
新一はただ、暗闇の中で瞳を閉じ、屈辱を飲み込んだ。
そして、決行の日。
新一は快斗に「気分が悪い」と嘘をつき、一日中ベッドで過ごすフリをした。
快斗は心配そうに新一を看病し、夜には「薬を飲んだから」と深く眠ったように見せかけた。
深夜、新一が設定した救出時刻。
快斗が熟睡していることを確認し、新一は静かにベッドを抜け出す。
新一「(よしこのまま上手くいけば…)」
扉の鍵は、この日のために少しずつ緩めておいた細工によって、音も立てずに開いた。
屋敷の外へ出る。
ひんやりとした夜気が肌を刺す。
約束の場所へ向かって走り出した、その時だった。
パッ、と屋敷の照明が一斉に点灯し、新一の姿を照らし出した。
玄関の扉がゆっくりと開き、そこに立っていたのは拍手をする快斗の姿だった。
快斗「いやぁ…惜しかったね〜。でも、名探偵の鮮やかな脱出劇、見事だったぜ?」
新一「なッ…!?お前、起きて…!」
快斗「起きてるに決まってるだろ?お前が俺のPCで、博士って奴とコソコソ連絡取ってたことくらい、とっくの昔にお見通しなんだよ」
快斗は楽しそうに、自身のスマホの画面を新一に見せた。
そこには、新一が使っていた日記アプリの画面が完全にミラーリングされていた。
暗号も、とっくに解読済みだったのだ。
快斗「お前が俺を騙せると思ったのか?俺が誰だか忘れたのかよ」
月を背負い、不敵に笑う姿は、まさしく怪盗キッドそのものだった。
ストーカーとしての執念と、怪盗としての技術。
その両方を持つこの男から、逃げることなど不可能だったのだ。
快斗「せっかくお前の計画に乗ってやったんだ。救けが来ないって絶望する顔も見たかったしな。まぁ、博士には俺から『悪戯だった』って連絡しといたから、誰も来ねぇけど」
全身から血の気が引いていく。
希望が、音を立てて砕け散った。
新一「ッいや、やめろッ…」
快斗「さぁ、帰ろうぜ、新一。俺を裏切ろうとした悪い子には…ちゃーんと、お仕置きしないとな?」
その瞳は、もう笑ってはいなかった。
底なしの怒りと支配欲が、どろどろと渦巻いている。
新一は抵抗する気力もなく、快斗に腕を引かれ、再び絶望の檻へと引き戻された。
部屋に戻るなり、新一はベッドに突き飛ばされる。
快斗「俺の優しさを、踏みにじりやがって…!」
新一「離せ…!」
快斗「もう二度と、お前に自由なんて与えねぇ。俺だけを見て、俺だけを感じて、俺のためだけに喘いでろ!」
服はもはや引き裂かれ、肌が露わになる。
今 までの行為が遊びだったと思えるほど、乱暴に身体を暴かれていく。
新一「あ”がッ…!やめ、ッいたいッ…!!」
快斗「うるせぇ!お前が悪いんだろうが!」
準備もなく、熱い楔が無理矢理ねじ込まれる。
肉が裂けるような激痛が走った。
新一「い”ッッ…たぃ…!あ”ぁ”あ”あ”ッッッ…!!!」
快斗「痛いか?そうだろうな。だが、お前が俺に与えた心の痛みは、そんなもんじゃねぇんだよ!」
快斗は容赦なく腰を打ち付け、新一のプライドと理性を粉々に砕いていく。
新一「ごめ…なさい…っ、もう、しないから…ゆるし…て…ぇ”ッ…!あ”ぁ”ッッ♡♡♡」
快斗「許さねぇ。お前が心も身体も、完全に俺
の色に染まるまで、絶対に許してやらねぇ…!」
涙も声も枯れ果てるまで求められ、新一の意識は何度も暗闇に沈んだ。
そして、次に目を覚ました時、彼の足首には冷たい銀色の足枷がはめられていた。
鎖の先は、ベッドのフレームに固く繋がれている。
快斗「おはよう、新一。これで、もうどこにも行けないな」
にっこりと、悪魔が微笑んだ。
新一の瞳から、最後の光が消え失せた。
2話おわりー
設定面白いから書くの楽しかった♪
コメント
4件
妊娠させちゃえ♡♡