コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
椿の足が切り落とされた
夏「…足がっ!」
夜「朝日奈は夏目連れて下がって」
朝「あ…」
夜「早く!」
俺は椿を引きずり後ろに下がり、伊織は銃を取り出して化け物を即座に撃った
今のは、きっとこの化け物がやったのだろう
夏「…」
朝「大丈夫か?」
夏「…えぇ、でもそんな長くは…」
椿の左足からは血が流れ続け、このままでは失血死してしまう
化け物は中々死なず、伊織に攻撃し続けている
俺は、どうすれば…
朝「椿、ちょっと待てよ」
俺は自分の着ていた服を破り、椿の左足に結んだ
そして椿を抱き抱えた
夏「…っ!破廉恥な!」
朝「死ぬよりはマシだろ…!今から病室に戻る!」
夏「間に合いますの?」
朝「信じてくれ…」
そんな距離はないから大丈夫なはずだ。
きっと…
朝「伊織!椿を病室に連れてく!」
夜「勝手にして」
伊織は振り向かず。銃を撃ち込み続けている
俺はそんな伊織を置いて行き、病室へと走った
【病室】
酒「お前らどこ行ってたんだ…、え?」
朝「由鶴、止血する道具は…」
走って来たせいか息が切れてる。
でも今はとにかく止血しないと、椿もぐったりしてる
酒「や、やばいな。…止血する道具なんて」
R「ありますよ。僕が治療します」
朝「Rc2、本当に大丈夫か?」
R「はい、医療知識は医師免許取れるくらいには持っているので」
朝「じゃあ、頼むぞ」
R「わかりました。隣接する手術室をお借りしますね。」
そう言い、Rc2は椿を抱えて手術室へ入って行った
酒「…大丈夫か?」
朝「Rc2次第だな、俺たちには祈ることしかできない」
酒「だな。…そういえば、伊織は?」
朝「化け物を倒してる」
酒「てことは、ああなったのは化け物のせいか」
朝「そうだな、急に足がスパッと切れて…」
酒「…魔法かよ」
確かに、あんなの普通の人間じゃ到底できない
やはり化け物は化け物並みの力を持っているのだろう
夜「…」
朝「伊織…!大丈夫か?」
伊織は切り刻まれた跡があり、ボロボロだった
酒「治療しないと…でもRc2が」
夜「いいよ。俺一人でできるから」
そう言うと、伊織は裁縫セットを取り出し、迷いなく傷口へ針を差し込んだ
朝「えっ、何して…」
夜「縫うんだよ。」
針を動かしながら答える
酒「…痛々しいな」
朝「…」
夜「嫌なら見なくていいよ。あと3箇所は縫わなきゃいけないから」
朝「…悪い、俺が何もできなかったせいで」
夜「あそこでお前が椿連れてかなきゃ死んでたんだし、別に気にしないで」
本当に伊織は冷静だ。
俺だったら泣き叫ぶようなことを平気な顔でやり遂げてる
朝「…次は、役に立つから」
夜「そういえば、こんなのが化け物の体から出て来たよ」
伊織は小さなチップを取り出した。
朝「…これは、なんだ?」
酒「ゴミ?」
夜「…これは」
夜「GPSのチップだよ」