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30分程話した後。
2人の先輩は部屋を出た。
🌸『ん~、みこともこさめも、』
🌸『寂しくなるよな~、』
はっと。息を飲むように、ある時間を思い出した。
ー
カキカキ
部屋の中で、ペンを滑らす音だけが聞こえる。
🌸『、先輩の、卒業の、理想って、なんですかっ?』
そう、口を開く。
何を聞きたいのかも分からなかった。
別に、聞こうとも思わなかったことが、口に出た。
そんな質問にも、先輩は答えた。
📢『…、立つ鳥跡を濁さず。』
その一言が出てきた。
理解が、追いつかなかった。
🌸『、へっ?』
📢『卒業は、旅立ちのひとつに過ぎない。旅立つ時は、何も残さずに、綺麗に、美しく、旅立ちたい。』
🌸『何も、、ですかっ、』
📢『苦も、悲も、寂も、すべて綺麗にして。旅立ちたいと思う。』
📢『それが、理想の卒業だな』
🌸『そうですかっ、』
📢『まぁ、これも?、昔の友人の言葉なんだけどなっ、 笑』
🌸『え、そうなんですか?』
📢『小学生の時。卒業式の前日に、そいつと遊びに行ったんだよ。その道中で、』
📢『車に轢かれた。目の前で、親友の残酷な姿を見たよ。』
🌸『っ、ぁ。』
📢『だけどそいつは。死に際に言ったんだ。』
📢『立つ鳥跡を濁さず。卒業くらい、綺麗に出席したかった。だからお前は、この事は気にせずに、綺麗に飛び立ってくれ。』
📢『そう言って、亡くなっていった。』
🌸『、なんかっ、すぃません、っ、』
📢『ん、別に大丈夫だ。』
📢『もう、綺麗にしたからな / にこっ』
ー