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「お前本当に頭いいなぁ!」
「急になんだよ、、」
「紫ーくんから聞いたで?補習あったけど、ほかの教科は学年1位なんやろ?」
「…」
「逆に何がそんなに苦手なのか気になるけどなw 」
補習終わり、仲のいい橙と帰っていると突然そんなことを言ってきた。
「まあいいや、コンビニ寄ってこうや」
「何買うの?」
「アイスとか?」
「あーね」
そんな他愛もない会話をしながらコンビニに入る。ひんやりと涼しい風が肌に触れる。ここは楽園かと思いながら橙の後ろをついて歩く
「桃ちゃんはなんか買わんの?」
「俺もアイス買おっかな」
適当にアイスを選び、買って外に出る。
また暑いベタベタとした風が体にまとわりつく。近くの公園に行き2人で椅子に腰掛け、アイスをほうばる。
こんな暑い中、公園のベンチで人と並んでアイスを食べるだなんて、昔のあのときを思い出す。あのときと言っても覚えていない。夢で見たことある気がした。
大事な人と他愛のない会話をしながらベンチに座ってアイスをほうばる。今は暑すぎてほとんど会話もしていないが、あのときは沢山話して笑いあった気がする。あれは誰だったか…
「じゃあな」
「また遊ぼーなー、!」
橙と別れ、見慣れた家までの道を歩く。すると、”何故か”見覚えのある青髪の少年がいた。年は同じくらいだろうか?そして1つ気になるところが、俺の知り合いに青髪は居ないはずだが…そう思いながら気づいたら君に声をかけていた。
「あの、!」
「…え」
「俺たちどこかで出会ったことありませんか?」
そう聞いたとき、俺の頭には何故かチューリップ畑にトルコキキョウとモモの花で作った花束を持って笑顔でこちらを向く君の姿が映った。