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「ん……、外明るい…」
「朝か……」
あくびをひとつして、少し伸びをする
今日はなんだか目覚めがいい
ベッドから降り、いつもの服に着替える
先生とちょっぴり似ている白い服
先生と同じになった気分になるから
着るのが好き。
「これで、よし……。」
「せんせーい……起きましたよぉ……」
寝起きなので自分でもわかるほど
声がちょっと掠れている
「開けてくださぁい……」
いつものように部屋の中から外に声をかける
するとドアがゆっくりと開き、
目の前には先生が微笑んで立っている
「おはようございます…先生」
「今日は空が晴れてますね」
いつも通り、先生に挨拶をする
この時間は毎日欠かさない
「それじゃ、俺は外に行ってきます」
俺が外の入口に向かおうとすると、
先生が俺の服の袖を掴んできた
「先生?どうしました?」
先生は俺の髪に触れ、 手で梳いていく
「あっ、寝癖ついてましたか?」
「ありがとうございます…先生」
先生が俺の髪を整えてくれると
満足そうに頬を緩めていた
「先生、行ってきますね!」
先生が俺に控えめだけど手を振る
俺は重い木製のドアを開け一歩外へ踏み出す
外へ出ると霧がうすくかかっていて
朝日に照らされた透き通った湖が
きらきらと宝石のように輝いている
朝なので涼しい風か吹き、草木が揺れる
この景色は俺のお気に入りだ。
俺は小屋に向かい、柵を覗く
藁がゴソゴソと掠れる音がする
すると綿のついた生き物が俺のそばに駆け寄る
「おはよぉ…”ノア”」
「よく眠れた?」
“ノア”は俺のおともだち。
先生が生み出してくれた生き物で、
名前は俺がなんとなく名付けた
触るともふっ としていて、
大きな角が巻いている
メェー と鳴くので少し変わっていて面白い
ノアは俺によく懐いてくれる優しい生き物だ
「ご飯持ってくるからまってて」
俺は小屋から出て納屋に向かう
納屋の中から農具を取り出し 干し草を集める
集めた干し草をノアにあげた
ノアはバクバクと頬張った
「おいしい?ノア?」
「よっぽどお腹すいてたんだね」
「それじゃ、俺帰るから。」
ノアは俺の言葉に答えるように
メェーと鳴いた
やっぱりいつ聞いても面白い鳴き声だ
#独り言
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愛.
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「先生、戻りました〜」
先生は窓際の椅子に座って微笑んでいた
白い朝日が窓から差し込んで
その光を背に座っている先生は
儚くて綺麗だった。
「…先生。」
先生は「どうしたの?」と言わんばかりに
少し首を傾げる
「いえ…なんでもないです。」
机には俺のために用意されていた
朝ごはんが置いてある
先生が用意したのだろう
先生は俺を机の前の椅子に座らせた
「…いただきます、先生」
先生はにこっ と頬を緩ませて
俺が食べるところを見つめている
そう考えれば先生が食事を摂っているのは
一度も見たことがない
相変わらず俺が食事しているのを見てるだけ
不思議だけどあまり気にしないようにした
俺はパンを一口、口に運ぶ
いつも通りの味で美味しい。
俺は完食して手を合わせる
「先生、ごちそうさまでした……。」
先生は微笑んで俺を眺めている
「今日は何しましょうか……?」
「前の教えてくれた事、もう1回やりたいです」
先生は「いいよ」と頭を控えめに縦に振る
なにも変わらない、いつも通りの朝。
この何気ない朝が好きだ。
大丈夫。いつも通り、変わらない。
大丈夫。絶対に大丈夫…。