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mndr×pin
⚠ 注意書き ⚠
二次創作のBL小説のため、耐性がない方、関係者の方、また、 時系列不一致、解釈違いやキャラ崩壊、捏造が許せない方は閲覧をご遠慮ください。
この作品は実在の人物とは一切関係ありません。
表の世界への拡散等も禁じます。
◇強がるぺいんと分かってるミンドリー
◇ぺいん視点
◇短め
◇キャラ崩壊
◇私が書くミンドリー、ぺいん甘やかしがち
◇設定してないのにまたしても勝手に付与されるセンシティブ…
「ミンドリー、またあの女の人と話してたじゃん。なんか書類提出でしょっちゅう来てるし、あの人ミンドリーのこと好きなんじゃない?」
そう言ったおれの声は、我ながら明る過ぎた。
冗談めかして笑ってみせたし、肘でつつくように軽く言ってやった。
「はいはい冷静隊長、今日もモテモテですね~」
って。
でも、なんかミンドリーはすぐ返してこなかった。
視線がふっと、俺の横顔を撫でていく。
いつもより、ほんの少し長く。
「ぺいん君」
「んー?」
「……やきもち?」
「ん~?なわけないじゃん!」
すかさず否定する。明るく。いつものおれで。
なんなら笑顔でピースでもしてやろうかってくらいに。
でも。
ほんとはちょっと、苦しかった。
ミンドリーは冷静で、しっかりしてて、かっこよくて、頼れる隊長で。
俺なんかと並んでていいのかなって思うこと、実は一日に何回もある。
誰かに取られそう、なんて思いたくないけど。
でも、周りの誰かがミンドリーに向ける好意の目を見るたびに、心の奥がヒリヒリする。
「――ぺいん君は、嘘つくの下手だよね」
「へっ?」
そのまっすぐな声に、今度はこっちが固まった。
ミンドリーが、俺の正面に腰を落として、目線を合わせてくる。
そのまま、静かに言った。
「俺が他の人と話してるとき、いつもぺいん君の目、少しだけ泳いでる」
「………泳いでねぇし」
「ぺいん君、かわいい嘘つくね」
撫でるような声だった。
「やきもち、妬いてくれるの、実はすごい嬉しいんだよね」
そう言いながら、ミンドリーの手が俺の頬に添えられる。
あったかくて、やさしくて、俺の不安なんか全部見透かされた気がした。
「俺のこと、信じてくれてるのは知ってる。でも、たまに不安になるのも、全部わかるよ」
「……なんで、そんな優しくすんの」
「好きだからに決まってるよ」
そりゃそうだ、って顔で、当たり前みたいに言うなよ。
こっちは、好きすぎて不安になって、でも笑ってごまかして、今日だって精一杯だったのに。
「……ミンドリー」
「うん」
「好き」
「うん、俺も」
頬から額にそっと手が動いて、 やさしく撫でられる髪。
落ち着いた声で何度も「大丈夫だよ」って言ってくれて、おれはようやく、張っていたものがすとんとほどけるのを感じた。
ミンドリーの手は、大きくて、あったかくて――おれの全部を受け止めてくれる。
おれ、多分、またやきもち妬くんだろうな。
でもそれも、好きだからって知っててくれるミンドリーとなら、きっと、大丈夫だ。
ねぇミンドリー、おれの全部、これからも見ててね。
Fin.
【あとがき】
ミンドリーは包容力の鬼だといいなといつも思ってます…。
今書いてる作品の終わりが見えないので、一旦短い甘いのを出してみました。
進捗情報ですが、 今、mndr×pinの超長編を書いてます。ちょっとオリジナル設定の多い割と真面目な話。
全7話か8話構成にするつもりで、今4話目ですが、書き終わってから全体の統一性を調整し直したり、自分の逃走防止も兼ねて、全話書き上がってから投稿するつもりです。
しばらく執筆に籠もるので、その間は新作上げられないと思いますが、もしよろしければお待ちいただけると幸いです。
ちなみにどのくらい長編かというと、この話が1181文字で、今書いてる作品は途中段階でトータル3万5000文字です。
一般的な文庫本が10〜12万文字らしいので、まぁそれに近いくらいは………いくんじゃないか、な…