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番外編
『アナタが幸せでありますように…』
15年前…
トキ
「ハク様?」
俺は、ハク様の料理を片手に持ち
ハク様を呼ぶ。
トキ
「ハク様?」
ガチャ…
トキ
「いない…(またですか…)」
ハク様は、とても好奇心で
俺とかくれんぼと言って
遊んでいる。
今もハク様が隠れている。
トキ
「ハク様〜?」
すぐに見つけては、拗ねてしまう
しかし、場所も見当がついてる。
トキ
「最後は…ここですね」
そう、ベッドの下だ。
トキ
「ハク様?」
ハク
「ばぁ!」
トキ
「ビクッ!び、びっくりしました…」
トキ
「さすが、ハク様」
ハク
「えっへん!」
こうやって、俺を脅かすのが好きらしい。
まさに子供だ。
そして何より。この子のスゴイところは
”能力がある”。
世界で最も少ない能力持ち。
だから、他の大人たちは
あの手この手で、ハク様を誘惑して
その能力を使おうとしている。
…まさにクズの連中だ。
この子が、その手に入ってしまうと考えれば
恐ろしい…
ハク
「?どうしたぁの…?」
トキ
「いえ…なんでもニコッ」
今は、俺がこの子を守らなくては…
ハク
「あ!そうでゃ!」
トキ
「?」
ハク
「コレ!」
トキ
「これは…?」
ハク
「おしょりょい!」
トキ
「!ありがとうございます…!」
こうやって、たまにものをくれる。
俺は今でも
こっそりとしまってある。
トキ
「(ホント…俺は、この子に幸せをもらってばかりだ…)」
あぁ…神様…
この子が幸せになれるよう…
見守ってください。
どんな災難が起きようとも、
どんな苦しみが起きようとも、
この子が幸せになれるよう、見守ってください。
すべては、幸せのために…