〜10年前 No視点〜
『にぃに…どこぉ…』
1人の女の子,6歳の黛結は7つ歳の離れた兄とはぐれて迷子になっていた
涙ながらに兄を探しているものの,周りの人間は助けようとしない
変質者や誘拐犯に間違われたくないのだ
??「Hey, are you okay?Why are you crying?
(おい,大丈夫か?なぜ泣いてるんだ?)」
そこに1人の着物を着た青年が話しかけた
英語で話しかけたので,周りの人はあの子に伝わらないだろうと思った
『Who…?』
泣きながら結は英語で返した
??「I’m Vox Akuma. What is your daughter’s name?
(私はヴォックス・アクマ。お嬢さんの名前は?)」
『I, Yui Mayuzumi… I got separated from my brother…
(私,黛結…お兄ちゃんとはぐれちゃったの…)』
あまりにも幼い少女が英語をぺらぺら喋るため,周りの人は驚きか結を見ていた
ヴォックス「Then why don’t you go to the police box with me? Because you might have your brother.
(じゃあ私と交番に行こうか。君のお兄さんがいるかもしれないからね)」
ヴォックスは結の頭を撫でて手を差し出した
『ん……』
結は差し出された手をギュッと握った
2人が交番に着くと,結の兄である灰が居た
『にぃに!』
灰「結!」
2人は抱き合って再会を喜んだ
灰「もうバカ!2度と離れないで…」
『ごめんなさ…ごめんなさいっ…!』
泣きながら灰は結に説教した
ヴォックス「I’m glad you have an older brother.
(お兄さん居て良かったな)」
『Thank you! A kind brother!
(ありがとう!優しいお兄ちゃん!)』
結は灰と手を繋ぎながらも優しい鬼いさんに手を振った
〜そして10年後〜
ルカ「結!今日お客さんが来るよ!」
『そうなの?』
少女は16歳になり,大人に近付いていた
義理の兄,ルカとアルバーンが近付いては1番上の兄であるルカが言った
アルバーン「うん!今日はファルガーとヴォックスが来るよ!」
2番目の兄であるアルバーンは訪問者の名前を言った
『へぇ……え,今なんて言ったのアルにぃ』
アルバーン「え,ファルガーとヴォックス…」
アルバーンがまた名前を言った瞬間,チャイムが鳴った
美咲「あ,来たよ!
は〜い!」
2番目の姉である美咲が玄関に行き訪問者を連れてきた
ヴォックス「こんにちは〜…」
ファルガー「どうもです」
『お兄ちゃん…………』
結はヴォックスの姿を見てそうこぼした
ヴォックス「Could it be that you, 10 years ago…
(もしかして君,10年前の…)」
『私っ…黛結です!』
ヴォックス「I knew it… the girl at that time has grown a lot.
(やっぱりな…あの時の少女が随分と大きくなったな)」
『You’re really a demon, aren’t you?
(本当に鬼いさんなんだね)』
結は懐かしそうに目を細めてヴォックスを見て言った
ヴォックス「Oh, that’s right… I’m a demon.
(嗚呼,そうだな…私は鬼だからな)」
少女はそれを聞いて笑った
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