第1話『夜に咲く』
「はーるちゃんっ」
『んあ?!』
うとうとしていたら、すぐ横に凜華の顔。
「おさんぽいこーよ」
『今深夜2時だけど…??』
凜華は夜が好きだ。
私も、夜の凜華が好きだ。
月に照らされた凜華の顔は、昼よりもっと可愛く見える。
昼は少しげっそりしていて隈が目立つ凜華も、夜は隈も隠れて元気だ。
「いーから行こ?ほら!」
『わ、ちょっ…!!』
ちょっと、強引だけど。
「はるちゃんはるちゃん、アイス買お!」
『あっ、うん、いーよ、?』
ちゃんと凜華は2つに分けられるアイスを買った。ちなみに値段も割り勘である。
「はるちゃん、いつもの公園いこ」
『う、うん、うん』
外だと緊張でちょっと詰まってしまう私の言葉を、凜華はゆっくり受け止めてくれる。
「はい、アイス。ゆっくりでいいからね」
『えへ、うん、うん』
『あが…つめ、た…ぁう』
「うわぁ?!え、ちょ、泣かないで、ぁ〜?!」
半分くらいわざと泣いたら結構凜華の反応がいい。
こういうときにやることはひとつ。
『…べ』
「…あ…っ…き、キス…?」
ゆっくり頷く。
凜華の綺麗な顔が近付いて、目を瞑ると_
「…ん…っ」
舌が絡まる。
ピアスが当たって、ちょっと凜華の身体が跳ねる。
『ん…ふぁ』
やり返しだ。少し凜華の目が笑っている。
『んぐ…っ?!』
それにしても…長い。
そろそろ息が…
「っは…大丈夫?長かった?」
やっと離してくれた…
『う、うん…大丈夫だよ』
「ごめんね、舌が温まるまでやろうと思って…温まった?」
あぁ、本当に凜華は可愛くて健気だ。
無邪気に私の心をぐちゃぐちゃにしてくれる。
そこが、誰より好き。
『ん、温まったよ、ありがと。』
「よかった…アイス、まだあるよね。どうする?私が食べよっか?」
『いや、大丈夫。だけど…冷たくなったら、またキスして?』
ちょっと、意地悪してみた。
「ぇ…っと、いい、よ」
やっぱり、可愛い。
現在時刻深夜4時。
私も凜華もヘロヘロである…
まあ、理由はほぼ私のせい。
アイス1口あたりキス1回した上、遊具で遊んではキスして…を繰り返した結果、2人とも疲れてしまった。
「はぁっ…大丈夫?」
『う、うん…ごめんね』
「いやいやいや!その…気持ちよかったし…」
『えへ、よかった。ねる?』
「そうだね…」
「おやすみ」
『うん、おやすみ』
作者です。
つかれました😇😇😇
キスシーンが下手なのは見逃してください。
では〜
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