「Sata don’t you want see the moon?(希月は月を見たいとは思わない?) 」
そう君が話しかけてくれた時、僕は君に恋をしていた。
🌙The world where there is no night.🌙
「I’m Tailor Wilde, and I’m looking foeword to working with you.(私はテイラー・ウィルドです、これからよろしくお願いします。)」
彼女はアメリカから転校してきたテイラーウィルドさんだ。仲良くしろよ〜。と先生は転校生に席を教えて教室から出ていった。
相手がアメリカ人ということと英語で話さなければいけないからか、誰も彼女に話しかけず英語がペラペラに話せる僕、佐田希月に目線が集まっていた。帰国子女の僕は基本誰にも話しかけられないのだが、こういう時だけ使われる。
「Nice to meet you, Tailor. My name is Kizuki Sata. Do you speak Japanese, Tailor?(初めまして、テイラー。僕は佐田希月といいます。テイラーは日本語は話せる?)」
「Your name is Kizuki Sata. I can speak a little Japanese, but not nearly as much as you.(佐田希月というのね。日本語は少しなら話せるけれどほとんど喋れないのと同じよ。)ニホンゴ 、ムズカシイ…I can only talk about these things.(こういうのしか話せないわ。)」
「I understand. Then I’ll speak English.(わかった。じゃあ英語で話すことにするよ。)」
「Thank you.(ありがとう。)」
周りの視線が痛いほど突き刺さっている中、そんな会話を交わした僕は、席に戻り読書を再開した。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!