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ジョゼ美味そう
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第4話
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2人はソファに座る。
「…メル」
俺は名前を呼ぶ。
「ん?」
メルは俺に微笑む。
「…ここは、お前と同じような貧乏人がいる場所だ」
俺は目を逸らし、話し始める。
この話を聞いて、メルが出ていくと言い出すのが怖い、なんて思いながら。
「ここはまともな生活ができる場所じゃない」
「俺は仕事があるから部屋にいないことが多い」
俺は深呼吸をして、口をゆっくり開く。
「…ここにいても、いい事はない」
「お前が思うような場所じゃないんだよ」
俺は目線を落として絞り出すように言う。
「…」
メルは黙って俺を見つめる。
少し沈黙が流れ…
「いいよ」
「…え」
驚くほどに、迷いのない返事だった。
「なんとなく、いい所じゃない事は初めから分かってた」
「それに、私はこの鉱山に目的があって来たわけじゃない」
「…」
そうだよな、と思う。
分かっていたことなのに、胸がきゅっと締めつけられる。
「けどね」
メルは少し視線を落とす。
「…ノートンがいてくれるなら、いいかなって」
メルは照れながら言う。
俺は目を見開き、メルの方を向く。
「それに、看病もしてくれて…」
「お礼もしたいの」
「…」
俺は目を細める。
「今はまだできることがないけど…待っててくれるかな」
メルがチラッと俺の方を見る。
「…礼はいらないって言っただろ」
「それでもしたいの」
俺は小さくため息をつく。
本当に、この子は____
「…そうか」
メルと目が合い、つい逸らしてしまう。
「なら…待ってやってもいい」
「ふふ、ありがとう」
メルは嬉しそうに微笑む。
俺はゆっくり立ち上がる。
「…そろそろ俺は仕事に行く」
「この部屋からは出るなよ」
「えー、監禁みたいじゃん」
メルはにやっとして言う。
「この部屋から出て鉱夫達に目をつけられてもいいのか?」
俺は鋭い目線を向ける。
「う…嫌です」
「なら大人しく待ってろ」
俺はため息をついてドアに向かって歩き出す。
「はーい…」
「…仕事場を覗くだけならいい?」
「はぁ?」
それでも懲りないメルに呆れ、またため息をつく。
「お前…」
「お願いします!」
メルは手を合わせて言う。
「…はぁ…」
「…わかった」
「ほんと!?」
メルは顔を上げてノートンに駆け寄る。
「…ああ、くれぐれも離れるなよ」
「はーい!」
メルはちょこちょこ歩いて俺についてくる。
「全く…」
俺はふっと微笑む。
メルの笑顔を見るのは悪くないと思ってしまった、
俺とメルは仕事場に行く。
「ここ、昨日と同じところ?」
「ああ」
「じゃあ私はここで見てるね」
メルは横に下がり、大きな岩にちょこんと座る。
「…同じ作業をするだけだそ」
「いいの」
俺は諦めてツルハシを持つ。
そして、カチン、カチン、と音を鳴らしながら石を砕く。
「…ふぅ」
「ツルハシ、重い?」
「当たり前だ」
俺は汗を拭いて、また石を砕く。
「…しんどそう」
「…そうだな」
俺はメルの方を向かずに作業を続ける。
「ふーん…」
メルは目を細めて俺を見つめる。
「…なんだ」
俺は作業を止めて怪しげにこめを見る。
「…別に」
メルは俺が積み上げた石やちらちら見える鉱石に目をやり、また目を細めている。
「…そうか」
俺はまた作業を始める。
少し嫌な予感を持ちながら。
メルの視線は鉱石に向いている。
そして目を細めたまま、何か計算してるようだった。
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Thank you for reading. ෆ