テラーノベル
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カチャっカチャっ
物音がして、タイキはうっすらと目を開けた。朝の気だるさの中、ゆっくりと体を起こす。
「いた…っ」
思わず声が漏れた。
まず腰が痛く、次に首筋がヒリヒリ痛かった。
「タイキ、起きた?」
声に気づいたのか、リビングからルイが顔を出した。
近寄るとタイキの体を抱えて、優しく立ち上がらせた。
「大丈夫?」
『え?…うん』
「…ご飯出来てる。一緒に食べよ」
『え、ありがとう』
リビングにはご飯とインスタントのお味噌汁、納豆と目玉焼きの朝食が準備されていた。
「タイキ、あーん」
『…ん
美味しい。』
素直に口に運ばれたものを食べるタイキを、幸せそうに眺めるルイ。
『…あのさ、自分で食べれるんだけど』
「タイキ体辛いだろうから、俺が食べさせてあげるの」
『…いや、ご飯くらい食べれるから』
そう言って自分で食べ出したが、何故かたまに口に運ばれてくるものを、タイキは黙って口にした。
『シャワー浴びてくる』
タイキは朝のシャワーを浴びに浴室に入った。
自分の姿を鏡で見て唖然とする。
首筋に、赤く残るキスマークと歯型。
『…どうすんだよこれ…』
シャワーを終えて浴室から上がるとルイが待っていた。
ルイはタイキの体を優しく拭いた。
『自分で拭けるんだけど』
「俺がしてあげたいの」
『…この跡どうしよう』
「…ごめんね。とりあえずファンデーション塗るね?」
『あー、うん』
ルイはタイキの首筋に残る跡をファンデーションでなるべく消した。
「タイキ…怒ってる?」
『?何が?』
「俺が…昨日…無理矢理しちゃったから…」
『…あぁ。…怒ってないよ?』
「…そっか、ありがとう」
ルイは少しホッとしたようだった。
「でもこれからは気をつけるから!俺、全然タイキの体気遣えてなかったの申し訳なかったし、なんならエッチも暫くは…控えるし」
『え?!』
「とにかくタイキ…ごめんね?」
泣きそうなルイの顔に、タイキは顔を顰めた。
『…お前何言ってんだよ』
タイキはルイの髪をぐしゃぐしゃと撫でた。
『別に、嫌じゃなかったよ…。俺の事が好きでやった事でしょ?』
「…そりゃあ、もちろん」
『それに俺も…』
タイキは言い淀んでいだが、意を決したように口を開いた。
『ルイに触られると、なんか嬉しくて…歯止めが効かなくなるのは、本当は俺なんだ。』
「…え」
『気持ち、よくて…もっと触って欲しくて、その…仕事中も…そうなっちゃって…』
(…なんだこの可愛い生き物は…)
『だから、仕事に支障ありそうな時はお前のこと避けてた。それがお前を傷つけてたなら、ごめん…』
「え、いや…!タイキが謝ることは何もないよ」
2人は顔を見合わせて、その後クスッと笑った。
その時、タイキのスマホがブルブル振動した。
𖤐·̩͙
9,498
Sun
1,444
#MAZZEL
sssss!!
12
迎えがもう直ぐ到着するとの内容だった。
『…早く行かないと…ンッ』
ルイはタイキに優しくキスをした。
タイキの体を抱きしめて、何度も唇を重ねる。
はぁっと唇が離れると、2人の間を糸が引いた。
「俺、今日のライブ、今までで1番頑張れるかも」
『ふっ…俺は腰がいてーよ』
「!ごめん!俺に出来ることはなんでもするから!」
『ははっ』
焦るルイがおかしくてタイキは笑った。
『ほらいくぞ』
「…うん!」
2人は手を繋いで急いで出かけていった。
ライブ終了後。
[あれ、お前らもう帰るの?]
「うん。おつかれ〜」
『お疲れ』
『んっはぁ…っはぁ…ッ』
「はぁ…っ」
荒く息を吐きがながら、互いの唇を奪い合う。
互いに脱がせあった服が床に散乱している。
『はぁ…っ んっ…っんんっ』
「タイキかわいい。愛してる」
『あ…っルイ…っ俺も…っ』
「気持ちいい?」
『うん…っ//あっもっと…っ奥まで欲しい…っ』
「素直でかわいいね。たくさんあげるね?」
『あぁ…っルイ…すき…っすき…っ』
「…っ」
眠ってしまったタイキの体を抱きしめながら、ルイは優しく髪を撫でた。
(次は何を教えようかな?)
おねだり おあずけ 1人遊び
おもちゃ 拘束 …
素直で真っ白な君が夢中になってくれるには、どうしたらいいのかな?
『…ん…ルイ…?』
僅かにタイキは目を開けた。
「ごめん、起こしちゃった?」
『いや…なぁ…ルイは…俺のものだよね?』
「ん?…う、うん。そうだね」
『…じゃあ』
『俺たち、一緒に暮らさない?』
「……え?」
思わず、ルイの手が止まった。
『嫌……?』
「違う。そうじゃなくて……」
眠たげな瞳のまま見つめてくるタイキに、ルイは小さく笑った。
「そんなこと言われると思ってなかった」
『……じゃあ、いい?』
「うん」
ルイはタイキをぎゅっと抱きしめた。
「一緒に暮らそう」
その言葉に、タイキは安心したように目を細めた。
コメント
2件

一気に読んで何回も読み直してます!激重のルと実は愛のあるタ最高です🙏これからも楽しみにしてます!!
るぃ狂さん、第15話読ませていただきました! 朝の甘やかしシーンから、二人の距離感がぐっと縮まったのが伝わってきて、胸が温かくなりました。特に「ルイに触られると嬉しくて歯止めが効かなくなるのは俺」とタイキが素直に認める場面、すごく好きです。お互いに気持ちを伝え合って、最後の「一緒に暮らさない?」の流れが自然で、思わずこちらまで笑顔になりました。次の展開も楽しみにしています🌷