(注意点)
100%妄想です
言葉遣いなど解釈違いでしたらすみません
長文で申し訳ないです
こちらはディティカ小説13「突発と賞賛」の続編です
(リクエスト作品です)
単体でも普通に読めますが、前編の方も読んでいただけるとより分かりやすいです
大丈夫な方はこのままお進みください
以前、オリエンスが引き受けた任務を、
ディティカが肩代わりしてくれたことがある。
それは親子向けのショー「シンデレラ」を演劇すること。
オリエンス自身はやる気満々で準備していたのだが、当日急遽できなくなるハプニングに見舞われた。
そこで引っ張り出されたのがディティカ。
あまりに突然代わりを頼んだものだから、
大失敗が予想された。
しかし見事ハッピーエンドで大盛況に終わった。
が、内容があまりにお粗末で、結果的にコメディとして扱われたのだ。
肩代わりしてもらっておいてなんだが、
録画を見てオリエンスは散々笑わせてもらった。
笑い物にしたしっぺ返しがついに来た。
前回のシンデレラが好評だったため、
ディティカに次は「白雪姫」が依頼された。
それを聞いて、またこれは見ものだぞ、と東の4人はワクワクしていたら、、
当日になって西に大災害が発生してしまった。
当然そちらの対処が優先なので、
仕返しだと言わんばかりに、東が代わりをやれと司令が出された。
遠い西へ辿り着いた頃にはもう上演開始直前。
4人は舞台裏へドタバタと走る。
佐伯「あのさ!俺 白雪姫しらねぇんだけど!」
宇佐美「りんご食って死んで起きる話だろ?」
緋八「適当すぎるやろ!もっと色々あるわ!」
赤城「僕 継母やりたーい!ヘイ鏡!世界で1番カワイイのって僕だよねーって!」
緋八「それSiriやん!まぁ、あながち間違ってへんけど、ノリ軽すぎひん?」
舞台裏にたどり着くと、スタッフさんが駆け寄ってきた。
「もう役は振り分けておきましたので!」と言われ、スタッフさんから台本と衣装を受け取る。
数秒後、野太い悲鳴が上がった。
佐伯のうるさい口を宇佐美が手でガッと塞ぎ、緋八はシーッ!と人差し指を立てた。
舞台裏なのでなるべく小声で話すことに。
佐伯「なんで俺が白雪姫?!
1番ダメだって!え?!俺なんか悪いことした!?」
3人が他人事のように声を殺して笑う。
宇佐美「まじかよ、ヤニカス姫じゃねぇか!
子どもたち泣くぞ!ちなみに俺、王子様だから出番ラストだけなんで。」
赤城「よっしゃぁぁぁ!継母ゲットー!
毒りんごでKP〜!」
隣で緋八もワナワナ震えていた。
緋八「はぁぁ?!?7人の小人役を1人で?!
無茶振りにもほどがあるやろ!
なぁウェン!せめておまえ兼任せえ!」
赤城「え〜マナの芸人魂どこいっちゃったのかなぁ〜??見当たらないねぇ?」
緋八「オイオイ舐めとったらあかんで。ほなやったろやないかい!」
急いで衣装に着替えながら台本を覚え始めた。
本物の王子様のようにカッコよくきまっている宇佐美の横で、
ファンシーなドレスに身を包む佐伯。
頭には真っ赤なリボンのついたカチューシャが装着された。
あまりに対照的な2人に、佐伯の異質感が増す。
「バケモンじゃねぇか」と赤城が溢すと、
本人はひたすら解せない顔をしていた。
「今から開演しまーす!」というスタッフの声と共に、舞台に照明が当てられた。
※ 以下( )は小声での会話とする
ナレーター「あるところに、美しい白雪姫がいました。
その美しさに嫉妬した継母は、家来に殺すよう指示しましたが、
家来は可哀想に思い、森に隠し、
白雪姫は小人達の家に住むことになりました。」
赤城「鏡よ鏡〜?この世で1番かわいいのって、アタシだよね〜?
、、え?白雪姫?まだご存命な感じ?
やだ〜許せないんですけど!
いいもんねー!
この毒リンゴでブチころー!!」
突然現れたギャルな継母に会場がざわめいた。
舞台袖では緋八が(おまえ台本通りに読まんかい!)と慌てている。
そして舞台の場面が変わった。
白雪姫が、森の中で挙動不審にウロウロしていた。
佐伯「あ、えっと、へへ、
きれいな、お花がいっぱいだわぁ、、。
あ、あ、そうだわ、えーっと、、
小人さんたちに、摘んでいってあげましょう、。」
異様なほどに高い裏声で、言葉に詰まりながら、ボソボソと話す。
くねくねと気持ち悪い動きも相まって、
とても美女の言動とは かけ離れていた。
赤城「どうもー!みんなの心にKP〜!
リンゴ売りでーす!
デリシャスなアッポーはいかが?」
佐伯「、あ、まあ!おいしそうなりんごね、
おひとついただこうかしら、。」
(ウェンくん!俺、齧ったあと倒れる演技うまくできないかも!!)
赤城(演技力ごみカスでも大丈夫!そうだと思って準備しといたから!ガブっといっちゃって!)
佐伯「い、いただきまーす。、、
ヴッ!!カッ、、!ゲホゲホッ!、、
、ゥグォァ、、!!」
佐伯は白目になり、口から泡を吹きながら盛大に倒れた。
まさに迫真の演技に小さな拍手が聞こえた。
赤城「やったぁぁぁー!!
これでアタシがナンバーワンにカワイイ!」
(イッテツ!ナイスぶっ倒れ!
リンゴにめっちゃ辛いデスソース塗っといたんだよねー!アハハァハハハ!)
さながら立派なヴィラン。
宇佐美と緋八はゾッとした。
舞台は小人の家の前に移り変わった。
棺の中に横たわる白雪姫。
その前に立つ、ぽつんと1人の小人。
泣く演技をしながら、反復横跳びしている。
7歩分に横跳びしてるので息が切れている。
本人的には7人に分身しているつもりらしい。
緋八「あぁ、!白雪姫!ハァハァ、。
死んでしまうなんて!ハァハァ、。
なんていうことだ!悲しいよう、ハァハァ。
えーんえーんハァーハァー。」
物語りを知らない人から見たら、
ただの変態。
舞台袖では宇佐美が
「キモすぎるだろ、俺あそこに登場したくないんだけど」と毒舌。
さっさと終わらせようと棺に歩み寄った。
宇佐美「おお、なんと美しい姫だ。
死んでしまっているとは、、
最期に口付けをさせてくれないか。」
(マナ!変態すぎるから止まれって!)
緋八(やかましわ!これしか思いつかなかってん!)
そんなやりとりの最中に佐伯が目を覚ました。
棺の中にいるということはラストシーンか。
まだ目を閉じておこう。
宇佐美「さぁ、セクスィーな姫よ、
むっちゅぅぅぅ〜ん!」
佐伯は異音と鼻息に気付いて薄目を開けると、
宇佐美の顔面がスレスレまで迫っていた。
肉厚な唇も迫る。
佐伯「ぎゃあぁぁぁあぁぁあぁ!!!!」
激渋なデカボ絶叫が舞台に響く。
飛び上がった佐伯は足がもつれて、
そのまま棺の外へ背中から倒れ落ちた。
そして頭を打ってまた白目をむいて気絶。
事件性のある展開に、スタッフは慌てて幕を閉じた。
ナレーター「このあと、王子様のキスで
もう一度 目を覚ました白雪姫は、
お城で幸せに暮らしました。
めでたしめでたし。」
後日、お客様からたくさんのお手紙をいただいた。
緋八「おぉい!テツ!!おまえ何してくれとんねん!」
佐伯「だって!あんなのホラゲーを超える恐怖映像だろ!!」
宇佐美「失礼すぎるだろテメェ!マジでするわけねぇだろ!俺だって嫌だわ!!」
赤城「いや〜ラストのシャウトやばかったよね〜。鼓膜ぶち殺されるかと思ったぁ。」
佐伯「ごめんってぇ!ね、ほら、手紙みんなで読もうよ!」
手紙の内容のほとんどが
「2度死んだ オカマ姫」だった。
コメント
4件
ついにwこんどはオリエンスだねーww私これめっちゃ良かったですw ウェンのノリがかるすぎるの良かったwww
来ましたねオリエンス、、、。口調と行動の全てが萌えでしたねw。KPニキの継母似合いすぎててちょっと笑いました。緋八身体張り枠、宇佐美王子枠、佐伯オカマ姫の解釈も全部一致でした。やっぱ運命か?