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水桃
「あっ、先輩! また無防備に他の人と話してましたね?」 放課後の図書室。窓から差し込む西日が、こさめの柔らかな髪をオレンジ色に染めている。
こさめはぷくっと頬を膨らませて、俺の隣の椅子をガタッと引いて座った。その距離、わずか数センチ。
「そんなことないよ。ただノート貸しただけで……」
「だめです。先輩の優しい笑顔は、俺の専売特許なんですから」
こさめはそう言って、俺の腕にぎゅっと抱きついた。
ふわりと柔軟剤の清潔な香りがして、俺の心臓が少しだけ跳ねる。不穏な空気なんて微塵もない。ただ、こさめの瞳には「先輩が大好き!」という真っ直ぐな気持ちだけが溢れている。
「もう。先輩は俺がいないと、すぐにみんなに優しくしちゃうんだから。俺、もっと独り占めしたくなっちゃいますよ。」
こさめは僕の手をとり、自分の頬にすり寄せた。
「……いいでしょ? 今日の放課後は、俺だけの先輩でいてください。どこにも行かせないし、誰にも見せませんっ!」
そう言って、こさめは俺の指先にちゅっと軽いリップ音を立ててキスをした。
いたずらっぽく笑うその顔は、まるで宝物を見つけた子供みたいにキラキラしている。
「ねえ、先輩。俺のこと、どれくらい好きですか?」
答えを待たずに、こさめは俺の肩に頭を乗せて、幸せそうに目を細める。
独占されているはずなのに、拘束されているはずなのに。
こんな温もりに包まれていると、なんだか俺まで幸せな気分になってくる。
「……笑 顔、真っ赤ですよ。可愛いなぁ、俺の先輩」
こさめの甘い声が、耳元でとろけるように響く。
平和な図書室。静かな時間。
俺はこさめの優しい、大好きという檻の中で、心地よく溺れていく。
「明日も、明後日も。先輩の隣は、俺が予約済みですからね!」
ふわふわしてるの書きたかった
糖度ましまし…️🩵🩷️